ゴールデンレトリバーとロシアンブルー④ (ページ31)

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モニタリング 6 ページ31

ｰミナside

私の手を引いて廊下に出た翔吾は私を人気の無い隅の方へ連れて行った。

ミナ「翔…んっ！」

いきなり壁に押し付けられたかと思うと、掬うように唇を奪われる。

これまではずっとどこか遠慮がちだったのに、今日のキスは私の全てを奪うような、蕩けるような激しくて甘いキスだった。

唇が離れたと思えば、また重ねられて。

ミナ「ふ…、ん…っ。」

翔吾「ん…。」

酸欠になって、頭がくらくらする。

腰が抜けそうになって翔吾の服を掴むと彼が私の腰に腕を回した。

何度も角度を変えて口付けられる。

やっと唇が離れたと思えば、翔吾は今まで見たことの無いような大人の表情で私の唇をなぞった。

翔吾「…ずっと我慢しとった。」

ミナ「…え？」

翔吾「…俺、ミナさんのことずっと好きやったから。
やっと付き合えて、やけど傷付けたくなかったし…、なにより嫌われたくなかったから、ほんまはもっとミナさんと一緒にいたいしキスだってその先だってしたいのに迷惑かなって思ってずっと言えんかった。
ミナさんが仕事のことほんまに好きなんは分かってるし、結婚しても仕事やめてって言うつもりも無い。
やけど、俺はミナさんともっと一緒にいたい…。」

しゅん、と落ち込む翔吾の頭を撫でてやる。

ミナ「…私も、ずっと我慢してたわ。」

翔吾「え？」

ミナ「私もね、翔吾と一緒にいたいし、キスだってしたいし、なんならその先もしたいって思ってるの。
でもね、そんなこと言ったらはしたないとか思われそうで言えなかったの。
私も同じ気持ちなのよ。
だからね、全然迷惑なんかじゃないんよ。」

翔吾「ミナさん…。」

ミナ「迷惑だなんて思わないし、嫌いになったりもしない。
やから、もっと翔吾がしたいこととか私にして欲しいことを言って欲しい。」

そう言うと、翔吾は甘えるように私の肩に鼻先をうずめた。

翔吾「…ミナさん、今日俺の家泊まって行って。」

ミナ「…うん、ええよ。」

翔吾「ほんま？嬉しい。」

翔吾が私を抱く腕に力を込める。