ゴールデンレトリバーとロシアンブルー④ (ページ28)

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モニタリング 3 ページ28

ｰAside

陸「嘘だと思いたいよ…。」

A「すみません…。」

すみません、嘘です。

なんて言えるはずもなく。

私は泣きそうな顔(演技)をしながら俯いた。

翔吾「すみません、Aは悪くないんです！
俺が…。」

翔吾が言い掛けたとき、音を立てて楽屋のドアが開いた。

つかつかと足音を立てて入って来たのはミナ。

ミナ「どういうつもり。」

怒りに満ちた目で翔吾を睨む。

翔吾「えっと…。」

これもモニタリングの内だ。

翔吾が前に公衆の面前でプロポーズしたことは既にファンの間にも知れ渡っており、相手が私の姉のミナであることも公表されている。

ナレーション『この女性、実は雪姫の姉で岩谷の恋人。
このモニタリングのために特別に来ていただいた。』

ミナ「ちゃんと説明して。
なんでうちの妹との間に子供作ってんの？
普通うちとの間に作るやろ？
なぁ？
なんでうちとは全然せんくせにAとやってるん？
翔吾、ほんまふざけんなや？」

なんか暴露してますけど!?

翔吾「すみません！」

ミナ「すみませんちゃうわ！
AもAや、なんでなん!?
なぁ、あんた彼氏おるよな？
なんでよりにもよって人の、実の姉の恋人に手ぇ出しとんねん。」

A「いや手を出した訳や無い…。」

ミナ「はぁ？
子供作っといて手ぇ出してへんやと？
ふざけんのも大概にしいや。」

A「は？
ふざけてんのはそっちやろ！
翔吾がミナに手ぇ出さへんのやって、ミナに魅力が無いからちゃうん？
三十路のくせに7つも年下に手ぇ出すからやで！」

ミナ「言ったわね…？」

ミナの目が吊り上がる。