ゴールデンレトリバーとロシアンブルー④ (ページ14)

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誕生日 1 ページ14

ｰ陸side

今日は1月25日。

RAMPAGEのデビュー日で、俺の最愛の人の誕生日だ。

陣「今日はAと2人でお祝いするんか？」

陸「んーん、飲み会も参加するよ。」

陣「ええん？」

陸「うん。
Aがそうしたいって言っててさ。
ほら、俺尽くすタイプだから？」

陣「へー。」

陸「ちょ、なんでそんなにどうでも良さそうなの。」

陣「いやだって正直どうでもええっていうか…。
お前らが仲良うしとってくれたらそれでええし。」

陸「陣くん…、俺陣くんのそういうとこ、大好きだよ。」

陣「キモイんやけど。」

陸「えっ、ひどっ！」

そんな話をしていると、Aが入って来た。

A「おはようございます。」

陸「おはよう！」

A「おはようございます、朝から元気ですね。」

陸「それが俺の取り柄だからね！」

A「そうですね。」

メンバー一人一人に挨拶して回るA。

…律儀なんだよなぁ。

ま、そういう所が好きなんだけどさ。

挨拶を終えたAが俺の隣に座る。

こうやって隣に来てくれる所も好き。

Aはさりげなく俺の肩にもたれてスマホを弄り始めた。

翔平「Aさん最近デレ期ですね！」

A「…別に。」

そう言って俺から離れようとするAを慌てて引き止める。

陸「ちょいちょいちょい！
翔平！
余計なこと言ってんじゃないよ！
俺もそう思ってたけどさ！」

Aがうんざりしたような顔で立ち上がった。

A「翔吾、隣行っていい？」

翔吾「ん？ああ、いいよ。」

そのまま俺の手を振り解いて翔吾の隣に行ってしまうA。

俺は邪魔をした翔平を睨みつけた。

陸「翔平のせいでAあっち行っちゃったじゃん！
どうしてくれんの!?」

翔平「すみません！」

A「陸さん、翔平さん、うるさい。」

陸、翔平「ごめんなさい！」

2人で声を揃えて謝る。

Aはふっとスマホに目を落とした。