Girlfriend 6 ページ8
ｰ陸side
A “あ…、おかえりなさい、陸さん。”
陸 “…ただいま。”
目も合わさずに言った俺を、彼女は呼び止めた。
A “陸さん…最近私のこと避けてますよね？”
陸“…Aはもう俺がいなくても大丈夫でしょ？
ていうか、最初から俺いなくても良かったよね。
だってAには翔吾がいるんだし。”
A “え…。”
わざと突き放すようなことを言って。
A “陸さ、”
陸 “俺とAはメンバー同士でしょ？
それ以上でもそれ以下でも無いじゃん。”
Aに向けて放った言葉は、何倍にもなって俺に帰ってきた。
Aは傷付いた表情で俺を見ていた。
そうだよ。
Aは俺を“メンバー”としか見ていないはずで。
なのに、なんでそんなに傷付いた顔をしているの？
傷付いているのは、俺の方なのに。
俺がどんな気持ちで、どれだけAへの想いを抑えているのかも知らないくせに。
…この想いは、今にも溢れそうなのに。
…それだけAのことが好きなのに。
俺は目を伏せてAの横を通り抜けようとした。
その足が止まったのは、Aに服の裾を掴まれたから。
A “…陸、さんは…、陸さんは、ずるいです…っ。”
Aの目には涙が溢れていた。
A “…陸さんは、ずっと…ずっと私が欲しかった言葉をくれた人なのに。
私に優しくしてくれて、いつも私と喋ってくれて、笑いかけてくれて…。
気付いたら陸さんのこと目で追うようになってて、陸さんと目が合ったらドキドキして、喋ってるときも胸が締め付けられて、いつも陸さんのこと考えてて…。
私、陸さんのこと好きなんだって…っ。
だから、あの日私のこと好きって言ってくれたん、うちめっちゃ嬉しかったのに！
あの日は返事出来なかったから、次の日ちゃんと伝えようって、なんて言おうって何回も何回も考えて、ドキドキして眠れなかったのに、なんで忘れてなんて言うんですか…？
忘れたくないのに…、好きな人に好きって言われて、忘れられる訳無いのに！
陸さんは勝手です！卑怯です！”
そう言ったAが力なく俺の服を離す。
A “…ごめんなさい。迷惑でしたよね。
あの日、陸さん酔っ払ってたんですよね。
覚えてない、って言ってましたもんね。
私と…、私、と、陸さんは…っ、メンバー同士で、それ以上でもそれ以下でも無いですもんね…？
…急にこんなこと言ってごめんなさい。
私も忘れるから、陸さんも忘れてください。”
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直実(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ励みになります！これからも応援していただけると大変嬉しいです (2019年12月20日 18時) (
レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きですRIKUくんと北人君と樹君と翔吾君と壱馬君とまことくん寄りのオールです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月20日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2019年12月15日 14時
