お見合い 7 ページ37
ｰミナside
ミナ「あんたと結婚？
笑わせんなや、誰があんたみたいな自分の話しかせん自己中男と結婚すんねん。
私が仕事辞めて当然って言い方して、私の仕事を時代遅れなんて言って貶めて！
あんたに何が分かるん!?
今まで受け継がれてきた歴史を、心を、誇りを、あんたは否定できるほど偉いんか！
田舎生まれ田舎育ちで悪かったな！
東京生まれ東京育ちの何が偉いねん！
もっと色んな世界見てから出直して来い！」
男をまともに殴り付けて、翔吾に手を貸す。
ミナ「大丈夫？立てる？」
翔吾「…はい。」
翔吾が立ち上がってから、私は男に目を向けた。
ミナ「私と貴方はお見合いしただけであって、婚約者じゃありませんよね？
迷惑なので、私に連絡して来ないでくださいね？
あと、翔吾たちにも近付かないでください。
…もしそんなことしたらその貧相な××を××××したる。」
さっと男の顔が青くなった。
翔吾を促す。
ミナ「行きましょう。」
翔吾「…ん。」
私は近くにあった公園に入って翔吾をベンチに座らせた。
水道でハンカチを濡らす。
少し腫れている翔吾の頬にハンカチを当てると、彼は息を飲んだ。
ミナ「ごめん、痛かった？」
翔吾「…ミナさん。」
ミナ「うん？」
翔吾「…えっと、あ…。」
翔吾が言葉を探す。
私は少し笑って翔吾に問い掛けた。
ミナ「…ねぇ翔吾、本当に私でいいの？
翔吾には、もっといい人がいるんじゃないの？」
翔吾「ミナさんがいい。
ミナさん以外、興味無い。」
ミナ「…私、仕事辞める気ないわよ。」
翔吾「はい。」
ミナ「結婚したとしても、別居になるわよ。
それでもいいの？」
翔吾「ええよ。
だって俺、ミナさんの仕事応援してるもん。」
ミナ「…翔吾。」
翔吾が私の腕を掴む。
視線が絡んだ。
引き寄せられて、私は翔吾の膝の上に乗せられた。
ミナ「…翔吾。」
翔吾「はい？」
ミナ「…今まで言わなくてごめんね。
私、翔吾のことが好き。」
そう言うと、翔吾は心の底から嬉しそうな顔になった。
翔吾「なぁ、ミナさん。
俺と、結婚を前提に付き合ってください。」
ミナ「…ええ。」
唇が重なる。
私の鼓動が翔吾の鼓動と重なり合って、1つになる。
翔吾「…俺、今めっちゃ幸せ。」
ミナ「私も。」
私たちは指を絡めて笑いあった。
そういえば、と彼に聞く。
ミナ「翔吾、あそこでずっと私のこと待ってたの？」
翔吾「はい。」
ミナ「一晩中？」
翔吾「はい。」
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直実(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ励みになります！これからも応援していただけると大変嬉しいです (2019年12月20日 18時) (
レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きですRIKUくんと北人君と樹君と翔吾君と壱馬君とまことくん寄りのオールです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月20日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2019年12月15日 14時
