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お見合い 4 ページ34

ーミナside

私が高校生のとき、人見知りの妹に初めて友達が出来た。

その友達はAが通っているダンススクールの生徒で、“翔吾”というらしかった。

毎日毎日Aに聞かされる“翔吾”に興味を持った私は、Aを迎えに行くついでに彼に会うことにした。

初めて会った彼は、明るくて、人懐こくて、笑顔が可愛い少年だった。

きっとそのとき、私は恋に落ちていた。

7つ下の小学生を好きになるなんて。

ありえない、と思った。

これは違う。

これは恋なんかじゃない。

何度も自分に言い聞かせた。

だけど、Aから翔吾の話を聞く度に、彼の声を、彼の笑顔を思い出す度に否定できなくなって。

彼に会う度、“私と付き合わない?”と聞くようになった。

曖昧に誤魔化されることに安心して、だけど少し失望して。

だけど…。



ミナ「それも、もう終わり。」



小さく呟く。

ベッドでは男が眠っていた。

“また連絡します”

置き手紙を残して部屋を出る。

連絡する気なんて無い。

エレベーターを使って1階に降りる。

歩き出してすぐに、その足が止まった。



ミナ「嘘…。」



目の前に、翔吾が立っていた。



ミナ「どうして…?」

翔吾「ミナさんのこと、待ってた。」



まさか…。



ミナ「あれからずっと?」



小さく頷く翔吾。

嘘でしょ?



翔吾「…なぁ、ミナさん。
あいつと結婚するん?」

ミナ「…そうよ。」

翔吾「なんで?
俺に付き合おうって言ったのは?」



…ごめんなさい、翔吾。

私は今から、貴方を傷付ける。

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直実(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます!めちゃくちゃ励みになります!これからも応援していただけると大変嬉しいです (2019年12月20日 18時) (レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きですRIKUくんと北人君と樹君と翔吾君と壱馬君とまことくん寄りのオールです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月20日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu  
作成日時:2019年12月15日 14時

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