兄と姉、そして弟 7 ページ29
ｰAside
A「翔吾、入っていい？」
翔吾「いいよ。」
私は翔吾の部屋に入った。
翔吾「…どうしたん？」
A「…翔吾、ミナのこと好きやろ。」
そう言うと、翔吾の顔に動揺が走った。
翔吾「…。」
A「…好きなん？」
翔吾「ああ、そうや。
ずっと好きやった。」
A「…なんで言わへんの？
付き合ってって言われたとき、はいって言えば良かったやん。」
翔吾「だってあれ、本心ちゃうやろ。」
A「え？」
翔吾「ミナさん会う度に言ってくるやん。
あんなん本気にしたら、ミナさんにも迷惑やって。」
A「…やから、何も言わんの？
それでいいん？」
翔吾「…ああ。」
A「…ミナ、お見合いすんのに？」
翔吾「は？何言って…。」
A「明日、帝国ホテルのラウンジでお見合いするんやって。
それでいいん？
もう何も言えんくなるんやで？」
翔吾「…ええよ。
それでミナさんが幸せになるなら、それでいい。」
A「アホ！」
私は翔吾に向かって怒鳴った。
A「好きでもない人とお見合いして、婚約して、結婚して幸せになれる訳無いやろ！」
翔吾「好きになれるかもしれんやん。」
A「“かも”やろ!?
なんなん、私にはちゃんと陸さんに伝えろとか言っといて！
自分は好きな人に好きって言えへんただのヘタレやん！
翔吾のアホ！バカ！」
翔吾「お前に関係ないやろ！」
A「はぁ？
忘れてるかもしれないけど、ミナは私のお姉ちゃんなの！」
翔吾「俺があの人に好きって言おうが言うまいが俺の勝手やろ！
Aに関係無いやん、ほっとけ！」
A「…はぁ？」
私は信じられない思いで翔吾を見つめた。
A「…あんたがミナに好きって言おうが言うまいが私に関係無い？
あっ、そう！もう知らんわ、ミナがお見合いしてその人と結婚しても知らんから！
翔吾のヘタレ！もう絶交する！」
私は翔吾の部屋を出て、ドアを乱暴に閉めた。
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直実(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ励みになります！これからも応援していただけると大変嬉しいです (2019年12月20日 18時) (
レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きですRIKUくんと北人君と樹君と翔吾君と壱馬君とまことくん寄りのオールです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月20日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2019年12月15日 14時
