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兄と姉、そして弟 1 ページ23

ー陸side

陸「ねぇねぇ、A。」

A「はい?」

陸「好き。」

A「どうしたんですか、急に。」

陸「ちゅーしよ?」

A「…外だから嫌です。」

陸「ちぇー。」



風がふわりとAの髪を撫でる。

見えた彼女の耳は赤く染まっていた。



陸「今日のご飯、力矢さんのカレーだって。」

A「本当ですか?」

陸「うん。」



頷くと、Aは俺の腕を引いた。



A「早く帰りましょ。」

陸「A、力矢さんのカレー好きだよね。」

A「はい!だって美味しいんですもん。」

陸「俺とどっちが?」



そう聞くと、Aは頬を赤くした。



A「え、っと…。」

陸「どっち?」

A「…陸、さんです。」

陸「よく出来ました。」



俺はAの額にキスした。



A「…外ではやめてくださいって言ったじゃないですか。」



冷たい目でAが俺を見る。



陸「わ!ごめん!」

A「…。」



Aが俺からふいっと顔を背けたとき、誰かがAを後ろから抱き締めた。



?「…やっと見つけた。」

陸「!?」

A「…レオ?」



Aが呟く。



レオ「久し振り、A。」



“レオ”が微笑む。

彼は茶色の髪を揺らし、Aの手を取ってその甲にキスした。

それを見て我に返る。



陸「…どちら様ですか?
Aと、どう言った関係ですか。」

レオ「んー…、キスする関係?」

陸「は?」



俺が聞き返すと、彼はAの顎を上げさせ、唇を重ねた。



A「!」

陸「な…っ!?」



え、何どういうこと?

彼氏の目の前でキス?

嘘だろ?

ていうかこいつ誰?

Aの知り合い?

元カレとか?

そんな考えが頭の中をぐるぐると回る。

次の瞬間、男がAから引き剥がされた。



?「いい加減にしろ、レオ。」



そういったのは背の高い銀髪の外国人。

雪のような白い肌に、絹糸のような光沢のある銀色の髪は短く刈ってある。



A「ユーリ。」



ユーリと呼ばれた彼は、一目で筋肉質だと分かる体型をしていた。

ハリウッドのアクションスター、それも軍人か殺し屋を演じる俳優のようだ。

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直実(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます!めちゃくちゃ励みになります!これからも応援していただけると大変嬉しいです (2019年12月20日 18時) (レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きですRIKUくんと北人君と樹君と翔吾君と壱馬君とまことくん寄りのオールです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月20日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu  
作成日時:2019年12月15日 14時

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