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私だと確認した先生は少し小走りで私の側まで来てくれた。
「どうした？何かあったのか？」
とても心配という顔でこちらを気にかけてくれる先生。
ごめんなさい生徒…言えるわけないです。
先生の事を考えて、勝手に病んで、勝手に泣いてたなんて口が裂けても言えない。
「…何でも…ないです。」
「ならどうして泣いてた、まだ泣き跡があるぞ。」
「それは…。」
理由が思いつかず黙って居ると、先生は優しく微笑んで頭を撫でてくれた。
「まぁいい、とりあえず学校に行こうか。俺がお茶でもいれよう。」
「本当ですか？私、先生の入れるお茶大好きなんです…！」
「はは、それは良かった。歩けるか？」
手を差し伸べて来る先生は、どの角度から見てもやっぱり王子様だった。
うぅ…眺められるだけで幸せと思おう。
そっと先生の手を取り立ち上がる…が、上手く力が入らず少しふらついてしまった。
「っ…！」
「おっと…っ。」
そのまま私は先生に抱きつくような姿勢で倒れてしまった。
先生が支えてくれたけど絶対に重いと思われただろう…。恥ずかしい帰りたい。
「す、すみませんっ！」
「大丈夫だ怪我はないか？」
「大丈夫…です。」
あああ、こんなにも優しくしてくれるなんて神様かな。惚れ直しちゃうよ。
「ご迷惑をお掛けしました…。」
「いや、Aが無事ならそれでいい。今日はバイトもうないのか？」
「えっと今日は……。」
…そういえば私、エンジェルズシェアの事言ったっけ…？
確か…言ってないよね…うん、怒られるって思ったから言ってないよね…。
だってエンジェルズシェアってBARだし…。
そんな所、普通未成年なら働けないし…。
「A？」
「ああえっと、7時からあります！」
「そうか、なら少しならAと話せるんだな。」
そう言って笑う先生。
やっぱりずるい、絶対わざと。
「俺は職員玄関から入るから生徒玄関で待っててくれ、今、部活終わりの子もいるから一緒に教室まで行こう。」
「分かりました…。」
そっか…もうそういう時間なんだ…。
他の生徒になるべく会いたくないな…。
特にあの子………。
「今日の練習キツかったねぇ〜！！」
急に聞こえてきた声に鳥肌が立って指先1本動かすことが出来なかった。
タイミングが悪い。
目の前に現れた人物と目があい、逸らせなくなる。
「は？なんでいるの？」
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悠 - 現パロはあまり見かけなかったので嬉しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年1月2日 4時) (
レス) @page9 id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - アオ猫又さん» アオ猫又様、コメントありがとうございます！！嬉しいお言葉ありがとうございます！！（泣）はい！頑張ります！！ (2021年9月8日 22時) (レス) id: 1964aa690b (このIDを非表示/違反報告)
アオ猫又(プロフ) - 毎日更新楽しみにしています！無理をしない程度で頑張ってください！ (2021年9月3日 21時) (レス) id: 6f2bf6bdd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無花果 | 作成日時：2021年7月28日 22時
