求愛行動【浦島坂田船】 (ページ10)

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7話ページ10

side you

それから数時間彼らと話していた
正確には質問攻めに遭っていただけなのだが

そこへ話し終わったであろう父達が部屋に入ってきた

父「遅くなった」
浦父「選ぶ期間を決めていたんだ」

う「へぇ、いつまでになったんだ？」
浦父「半年だ」
さ「意外と短いんですね」

いや、逆に私は半年間も口説かれるのかよ
めんどくさいって…

浦父「今日はもうこれで帰るぞ」
し「了解」
せ「分かりました」

彼らを玄関まで見送って
そのついでに私は最悪の場所に連れていかれた

思い出すだけで吐き気がする
私の中の最悪の記憶が蘇ってくる…

父「入れ…」

拒否権は無いようだ…

父「余計な事を言うな！」ｹﾞｼｯ
『うぐっ！』

予想はしていたが避けられず
蹴られる

父「これは！大事な！同盟なんだ！」ﾄﾞｺﾞｯｹﾞｼｯﾊﾞｺｯ
『かはっ…ぐっ…うっ…』

痛い…痛い…嫌だ…

ﾊﾞﾀﾝｯ
痛さに耐えていたら急に扉が開いた

せ「おっさんなにしてんの…」

開けた本人から普段からは想像のつかないほど冷たく怒気に満ちた声が出る

『き…しろ、くん…？』
父「帰ったんじゃないのか？！」

見送っていたのだ帰ってない筈が無い
なのにどうしてそこに居るの？

せ「ンなことはどうでもええわ！俺は今Aちゃんに何してたか聞いとんねん！！」

私の為に怒ってくれている彼は勇ましくて不覚にもかっこいいと思ってしまった

父「そ、れは…」
せ「言い訳はいらんわ、これ以上俺の大事な婚約者に手出されても困るでAちゃんは俺らが預かるわ」

“大事な”ね…
大事な同盟の道具ってことかな

……いや、それより黄城君は今なんて言った？
“俺らが預かるわ”
預かる？それは私に黄城君達の所に行けと？

せ「おいで？Aちゃん」

ここに居るよりはましだよね…

『ん、分かった』ﾖﾛｯ

蹴られて体力が消耗してたのか
どうも足元が覚束無い

せ「大丈夫？ほら捕まってな」

見かねた黄城君は私を支えながら
部屋の外に出た

『ありがとうございます…』
せ「ええよ、痛かったよな…後で手当てしてもらおな？」

そう言って彼は浦田先輩達が待つ車へと私を連れて行った

初め黄城君が私を連れて来たのに驚いていたが黄城君が事情を説明してくれて、私も彼らの家に行く事になった

To Be Continued

(｡-ω-｡)--------ｷﾘﾄﾘ線--------(｡-ω-｡)

駄作者
センラさん贔屓になってる気が…
まぁ大丈夫か！