求愛行動【浦島坂田船】 (ページ17)

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12話ページ17

side you

どうやら私の神経は図太かったらしく
布団に入って気付いたら朝になっていた

やばいな…
私どこでも寝られるかもしれない←

なんて馬鹿なことを考えていたら
失礼しますと昨日の侍女さんの声が襖の向から聞こえた

『はい』
侍女「おはようございます。朝食のご用意が出来ました」

そのためにわざわざ呼びに来てくれたのか

『ありがとうございます』

案内された部屋に行くとまだ誰も来ていなかった

侍女「これから、渉様達を起こしいたしますので」
『あ、そうなんですか』

この人も大変だな…
手伝うか

『あの！私も起こしに行くの手伝いましょうか？』
侍女「えっ！？婚約者の方にそんなことさせられませんよ！」
『でも、お世話になっている身ですし…』

お世話になりっぱなしでは申し訳ない

『お願いします！』

と、頼み込んでいたら渋々といった形で手伝わせてもらうことになった

侍女「では、渉様と志麻様を起こしていただけますか？」
『はい！』
侍女「お部屋はこちらとこちらです」

部屋が隣同士だ
その隣に部屋が二部屋あるし

『もしかして奥が黄城くんと坂田くんですか？』
侍女「はい、そうです。なので何かありましたらお呼びください」

仲良いなあの人達…

『はい、ありがとうございます』

よし！起こすか！
最初は1番端の部屋だな

ｺﾝｺﾝ

『おはよございます！起きてますか？』

………ｼｰﾝ…

返事がない、ただの屍のようだ←

うーん、中に入るのかぁ…
まぁ仕方無いな

ｺﾝｺﾝ

『起きてください、開けますよ？』

襖を開けると浦田先輩が眠っていた

あー、ここ浦田先輩の部屋だったんだ
結構整頓されてるなぁ
漫画多いな好きなのかな？

先輩の部屋を1通り見回して

起こすために浦田先輩を揺すりながら声をかける

『浦田先輩！起きてください！』ﾕｻﾕｻ
う「んー…まだ眠い…」
『眠いじゃないです！起きてください！』

中々起きないな
これだけ叫んで揺すっても起きないなんて

『先輩！浦田先輩！』ﾕｻﾕｻ
う「うー…ん？…A？」
『おはようございます、浦田先輩』
う「……やだ」

何言ってんだこの人

う「…渉」
『は？…そう呼べと？』
う「…」ｺｸｯ

いや、可愛いかよ！←
なんか知らないけど負けた気がする←

てか、恥ずかしいわ！
でもそう呼ばないと起きないって言ってるし…
はぁ…しょうがない、やるか

『わ、渉先輩！起きてください！』

To Be Continued