五条家の分家弍【呪術廻戦】【HQ】 (ページ3)

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『なあ、真希。これとちゃう？』

「どれだ？..いかにもって感じのやつだな。」

棚の奥深くに隠してあった、
御札が何枚も貼られた木箱。

そこからは呪力がダダ漏れていて、
封印の意を成していなかった。

『開けるで。』

「嗚呼。」

木箱を開けると、
そこにはあるはずのものがなかった。

デジャヴュだ。

「なぁ。私の目が変なのか分からねえけど、何も入ってない、..よな？」

『はは..無いなぁ..。』

呆れ果ててしまう。

なんでどいつもこいつも、
学校のもん持ち出そうとすんねん。

「しゃーねえから、校内探索がてら文化祭回ろうぜ。」

『はぁ..せやね。行こか。』

そう言って、私たちは立ち上がり
体育館から出て行った。

「そういえばさっきの、行列のとこってなんなんだ？」

『一つは確か、たこ焼き、？やった気がする。』

「なんで疑問形なんだよ。」

くすりと笑う真希。

そんな真希を遠目で見る男子。

美人さんやからなぁ。

見たなるのも分かるわ。

「なあなあ、自分らどこの学校なん？珍しい制服やんな？」

世間話をしながら、
先程通った廊下を歩いていると、
同い年くらいの男子生徒に話しかけられた。