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「羂索……!!」
「そんな状態で私を倒せるとでも思ってるのかい」
「出来る出来ないじゃないのよ。やるのよ」



その言葉に可笑しそうに笑いながら羂索は私を見た



「記憶を戻してたのは意外だよ。
そうさせたのは常磐かな?」
「そうよ」
「私の計算ミスか。まさかそんな事で記憶を戻すとはね。
ただ常磐のあれは術の1つだよ」
「じゃあ常磐は生きてるのね……?」



残念だったね、と羂索は私を見て笑う



「君は死に損だよ」
「っ……」
「本当に残念だよ。
君の事はそれなりに可愛がったんだけど
何が不満だったのかな?」



そんな話をしていた時後ろから「奥様!」と声が聞こえた



「…常磐!!!」
「遅くなり申し訳ありません。常磐、只今馳せ参じました」
「……ほらね、常磐は生きてただろう?
その女の家は代々分身を使える。
君の前に現れたのは本体じゃなかったんだ」
「そんな話は後から常磐自身から聞くわ
……行くわよ、常磐」



そう言うと私達は左右に分かれて走り出した



____
__



お互いが1歩も譲らない戦闘の中
羂索は私にある話を振ってきた



「君は人を殺すことに抵抗があると思ってたけど
私に対してを見る限り、そんなものは存在しないのかな」
「……誰に言ってるの?
私は夏油傑を殺すことを切望した女よ」
「そうだったね」
「悪事を働かせる人に容赦はしないのよ私」
「なるほどね。でも分かる気がするよ。
君に嫌われたくなかったからそうするしか無かった。
連れていきたくても
いつか必ず君に嫌悪の眼差しを向けられるか
あるいは怖がられるか……。
どう転んでも君に好かれることは無いと分かってたから
捨てるしか無かったんだろうね」



羂索は傑の体を借りて刻まれた記憶を語っているのだろう



「君とこの体の持ち主は考えが本当は似ているんだろうね」
「…褒め言葉として受け取るわ」



わざわざ人が後悔してる事を告てくる辺りが気に入らない



私だって呪いの生まれない世界を祈っていた



仲間が苦しまない世界が欲しかった



その夢の続きをくれたのは、悟さん、貴方だった
私は貴方のためならなんだってする



例えその道の結末が地獄よりも辛いとしても
貴方を傷付ける人生よりよっぽど耐えられる



「っ……」



その間も私の体を蝕む彼女達に羂索は笑い続けた



「君はもう限界かな」
「A様!」



常磐が助けに来てくれる
けれど長引く戦いに常磐も削られているようだった



〃→←〃



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設定タグ:夏油傑 , 五条悟 , 呪術廻戦   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作者ホームページ:http  
作成日時:2024年1月9日 21時

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