検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:22,317 hit

9 ページ9

_____




『あ!夏油先輩!』

夏「Aちゃん、お疲れ様」

『……お、お疲れ、様です、』

夏「どうしたんだい?元気がないように見えるけど」

『あ、いや、私は、』




その日の先輩は、ひどく疲れている様子だった。
態度には出ていなくても、私にはわかる。

私の術式は、感情や記憶を操作して脳や体に直接攻撃を与えるもの。

その影響からか、相手の感情が色となって目に見える。



夏「ん?私の顔に何かついているかい?」

『あ、え、と、その、』



だから、あの時夏油先輩の感情の色が見えていた。

それは、言葉ではとても言い表せないくらいに暗くて寂しくて怖い色だった。



『あの!』

夏「ん?」

『ゆっくり、寝てくださいね』

夏「それは君もだよ」

『…あ、あの、そうじゃなくて、、
先輩は、一人じゃないです』

夏「!!
………あぁ、ありがとう」




力無く笑う夏油先輩は、相当疲れているようだった。

ただ疲れているだけなのか?それとも何か違うものなのか?私に出来ることがあればと、ぽんぽんと頭に手を添えてくれた夏油先輩から感情を詳しく読み取った。



『………っ!!!
…せん、ぱい……』

夏「ごめんね。君に読み取らせるような真似をして。
悟には秘密にしておいてくれないかな?」

『…ダメです、そんな、そんなこと、、絶対』

夏「大丈夫。君ならできるさ」

『なん、で、私に、、』




夏「君だからだよ」




今だからわかる。
きっと先輩は、助けを求めていた。

でも、誰にも言えなかったから、

だから私に知らせて、親友である悟くんに止めて欲しかった。


それなのに私は_____




『……お父様の言う通りだね。
結局私は人を不幸にさせる』


そんなことないって思ってたけど、そんなことあったね。

笑っちゃうよ。




____人の感情を勝手に動かす汚い術式なんて、人を不幸にさせるだけだ!

____お前はそうやって人の心を弄んでいるんだな!!

____鈴鹿家の術式を身に付けるまでお前は一生よその子だ!!







『……ふふ。スパルタだったなぁ、、


それにしても、




……汚い術式、かぁ。

間違ってはないかも。』










_____

10→←8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
245人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

もふ(プロフ) - ミラさん» ミラさん!コメントありがとうございます☺️わぁぁ本当にお恥ずかしい!!!!教えてくださってありがとうございます💦速攻直しました!五条先生少女漫画から学んでたら可愛いなぁと思って書いてしまいました。笑ミラさんのおかげで更新頑張れます!! (2022年1月24日 23時) (レス) id: 90730f8d85 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 更新ありがとうございます☺️11話灰原くんが灰谷くんになってますよ!少女漫画から五条先生は学んだのかな笑 これからも更新楽しみにしてます! (2022年1月24日 23時) (レス) @page11 id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もふ | 作成日時:2021年3月19日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。