五条先生の初恋は【五条悟】

5 ページ5

____




「Aちゃーん！今度こっちに目線はずそっか！」

「鈴鹿さん！こちらのイベントなのですが、」

「さすがAさんね！次回もよろしく頼むわ！」





『はい！ありがとうございます！』




こう言って笑えば、大体のことが丸く収まる

小さい頃からそうだった


肯定の言葉と笑顔を与えれば、大人はみんな、いい子と捉える。

だからずっとそうしてた。


でも、
あなたに出会って、

それをやめた。









『…結局、元通りだけど』





「鈴鹿さん？何かおっしゃいましたか？」

『あ、いえ！ごめんなさい！独り言です！へへ笑』

「そうでしたか！ですが、念のため気をつけてくださいね！そういうのを聞いてたスタッフさんが、マスコミに誇張して話を売るみたいなので。

それに、


鈴鹿さんはもう有名人なんですから。」









____Aはもう自由だよ。


____好きなように生きろよ。自分の心のままに。


____自分らしく生きろ。





そっか、

私、自由なんだ。

好きなように生きていいんだ。




元に戻る必要なんてないよね。




あーあ。何か違うことしたかったのになぁ

結局はここに戻るのか〜






____いつでも戻ってこいよ



____お前、



俺がいないとダメだろ？








『ふふっ。そうかなぁ？結構1人でやれてるけどなぁ笑』


「…鈴鹿さん？」



そうと決まれば、早速連絡しなくちゃ！

んー、誰にかけたらいいんだろ？

あ！硝子先輩！




『えーっと、硝子先輩、硝子先輩。
番号変わってないといいけど、』

「あの、鈴鹿さんまだ仕事、」

『…あ！よかったぁ〜、、繋がったぁ、

硝子先輩！今から、「ちょっと鈴鹿さん！まだ撮影終わってないのよ？！」

あー、あの！先輩！今から行くので待っててください！』

「ちょ、ちょっと！どこに行くつもりですか！！」



『ごめんなさい！！

私やりたいことがあるので、今日でやめます！
今まで本当にお世話になりました！

違約金なりなんなり支払いますので、後でご連絡ください！

では！またどこかで！』



「あ、ちょっと！」
「鈴鹿さん！」



この世界も楽しかったなぁ
美味しいもの沢山食べれて幸せだった、、

朝早いのが辛かったけど。


…じゃなくて！！








『硝子先輩！すみません！はい。はい。今です！今からです！今行きます！え？大丈夫ですよ〜！今日からもう一般人なので！』





.

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す