〃(一日に2回更新してすみません) ページ38
・
「私……この光景見た事あるわ」
悟さんがここに立ってて硝子さんがこっち向いてて
そう説明を始めた
「デジャヴってやつか?」
「そんなに興奮する?」
不思議そうな顔を浮かべながらそれぞれから返答が来る
「だって見たことあるんですもの…
それになんだか2人に会うのが久しぶりな気が……」
「お前何言ってんの、今朝お前を送り出したの僕だけど?
えっ……えぇ!?ちょ……A?大丈夫?」
唐突に涙が流れ落ちた彼女に五条は慌てふためいてしまった
「どうしてかしら……何だか……
本当に久しぶりな気がするのよ……
もう会えないのかもしれないって……思って……」
「夢でも見てたのか?」
「夢……そうだわ……。
とても懐かしい夢を見ていた気がするのに……
なんの夢だったかしら……」
首を傾げながら涙を拭う姿をみて
あれ、と五条も口走る
「僕もお前を見るのが久しぶりな気がしてきた」
どうしてだろうねと首を傾げる五条に
家入は呆れたようなため息をついた
「そういうのは家でしてくれ。
ほら、何ともないなら帰るんだ」
ハイハイ出てった出てった、と追い出す家入に押されるまま
Aと五条は医務室を出てしまう
「何でこんなに久しぶりに思うんだろう。
まるで10年ぶりにあったかのような感覚なんだけど」
「私もよ」
「今朝もギリギリまで一緒にいたのにね」
不思議だね、と言いながら五条の視線は彼女の腹部に向かった
「ねぇA。最近体が疲れやすかったりする?」
「んー……どうかしら、いつもと変わらないと思うけど…
あ、でもすぐに眠たくなるかも。
お昼寝しないと集中できなくなっちゃって」
年かなぁ、と苦笑いを浮かべるAに対して
五条は口角が上がる
「今度の休み、一緒に行きたいところがあるんだけど」
「どこ?」
「内緒」
意味ありげな笑顔を向けた五条に
Aは首を傾げながらも微笑み返した
「そうだ、今の家も狭くなるし引っ越しちゃおうか」
「十分に広いわよ!?2人でも有り余ってるじゃない」
「2人だからだよ」
「?、もしかして恵が引っ越してくるの?」
「うける、僕が許すわけ」
___
「大丈夫。あの二人は既に亀裂が入ってるよ。
なんの問題もない。
催眠捜査って知らないかい?
記憶喪失の患者に催眠術をかけて記憶を呼び起こし
犯人を炙り出すのさ。
例え記憶から1部が抜け落ちても
人間の脳は覚えているものなんだよ。全ての記憶をね。
10月31日、真那井Aにも仕掛ける。
そこで2人の絆を揺すりにかけるのさ」
終
114人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
作者 - プスメラウィッチさん» お久しぶりです!前作からお読みいただいてくださってましたよね(*^^*)当作は今後のものも含め、全ての物語において既にオチは決まっておりますか続きを楽しみにされる方の為に断言することは避けております、申し訳ありません。ですが楽しんでいただけたらと思います! (2022年7月22日 21時) (レス) id: 32dd956d28 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年7月20日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
作者 - る。さん» 初めまして!コメントありがとうございます!究極の2択ですよね……(涙)今後の主人公の動きを見守って上げてください…! (2022年7月7日 6時) (レス) id: 32dd956d28 (このIDを非表示/違反報告)
る。(プロフ) - 初コメ失礼します!五条先生オチであってほしいけどなんというか複雑(涙)更新待ってます!!! (2022年7月6日 0時) (レス) @page12 id: 3ca3e54ab4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ