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炭治郎も、2週間前から勉強するんだ。
いいのかな。
邪魔じゃないかな。
だって、私は勉強嫌いだし、集中力はすぐ切れる。
「んー…」
「どうしたの?」
「いや、学校で放課後勉強していいかなって」
「炭治郎くんと?」
「うん……」
こういう場合、お母さんはよく反対する。
だから結果はわかっていた。
そのつもりだった。
「炭治郎くん頭いいんじゃない?教えてもらいなさい!」
「えっ?」
「大学に成績いくんだから。しっかりしておいで」
応援してくれてる。
いつもそう。
なんか、嬉しいな。
頑張ろ。
「うん、わかった」
「あ、でも、水曜はレッスンあるからダメよ」
「分かってる」
私はスマホに戻り、返信した。
Aいいよ!
A善逸は一緒なの?
炭治郎あとで善逸にも言っておくよ!
最初に私を誘ってくれたのかな。
なんか嬉しい。
炭治郎がやるなら、私もやろう。
なんかこの考え方、炭治郎が好きみたいじゃん。
あれ、私、どっちが好きなんだろう。
自分に問う。
でもやっぱり、真っ先に浮かぶ顔は煉獄先生だった。
「…へへ」
明日もまた会える。
ご飯を平らげて、ピアノに向かった。
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作者名:さな | 作成日時:2021年6月14日 21時