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それは、今年の1月のこと。
お母さんから聞いた話。
テーブルの上に置いてあったお父さんの携帯。
ピコンと音が鳴る。
「ん…?」
隣に座っていたお母さんが、携帯をチラッと見たらしい。
通知欄には、見慣れないハートマークがずらりと並んでいた。
「…っ!?」
お父さんは、浮気していた。
私は見ていた携帯を置いて、口を開く。
「…50万だったら、誰でも浮気するよ」
「…その通り」
心療内科まで行ってる私たち。
心の傷は消えないのに。
「それからね、手紙が来たの」
浮気相手からの手紙。
それを見せてきた。
「え、弁護士…?」
「そう。なんで弁護士たててるんかな」
「…あいつが悪いのに、弁護してもらうことってあるの?」
するとお母さんが笑う。
「Aの言う通り」
だって、お父さんと相手が悪いのに。
私はもう一度手を動かした。
すると、携帯が音を鳴らす。
「誰から?」
「ん?」
携帯を見ると、メッセージが来ていた。
「あっ、炭治郎からだ」
そのメッセージを開く。
炭治郎明日から一緒に勉強しないか?
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作者名:さな | 作成日時:2021年6月14日 21時