-心燃-【煉獄杏寿郎】

鍛錬 ページ9

縁側に座っていると、煉獄さんが隣に座った。


｢受け身も取れていたし、体も柔らかいようだな！｣

｢ありがとうございます！｣

｢しかしもっと筋肉がいる！山を走れ！そして昼餉の前には戻ってこい！｣


過酷なのかな、どうだろう。

現代の家は、坂道とか多いけど。


｢わかりました！頑張ります！｣


私は定位置に立ち、煉獄さんの合図を待つ。


｢では！よーい…始め！！｣


私は地面を蹴った。

この山は木が多く足場が悪い。

この状況でも慣れないといけない。

吸って、吐いて。

全身に血を巡らせる。

心臓を奏ろ。

足は速く。

できる、まだできるだろ！

限界なんてない。

走れ！！！！









頂上に着いた。

息が少し上がっているくらいだった。

景色を眺める。

煉獄さんの家を見つけた。


｢…あっ！！｣


目が合った。

ちゃんと見てくれている。

私は気を取り直して、山を下った。


｢…ﾌｳｩｩｩｩ｣


風を起こし、追い風を吹かせる。

あれ、私こんな事もできるんだ！

令和から来たんだもん、強くない？

さすが私〜！









私はラストスパートで、煉獄さんの所へ駆け出した。


｢間に合いましたか！？｣

｢うむ！上出来だ！では素振りを500回！｣

｢あれ、昼餉は…？｣

｢まだ千寿郎が作っている！1時間はかかるだろう！｣


え…。

弟くん作れるのぉ？！

すご！

てか1時間！？

絶対追加くる。


｢…頑張ります！｣

｢その意気だ！！｣


私は木刀で素振りを始めた。

。→←育手

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す