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最終選別 ページ13

ついに来た。

この日が。

絶対死なない。

命をかけた7日間。

私は煉獄さんからもらった、炎のような羽織を身につけた。

刀も装着。

髪の毛を高めに結ぶ。

煉獄家を出る。

振り返り、煉獄さんを見る。


「必ず帰ってくるんだぞ!」

「はいっ!師範!」


私は行ってきますと、手を振った。




最終選別は、藤襲山で行われる。

綺麗な藤の花が咲いている。

もう既に20人以上集まっていた。

落ち着こう。

7日間だし。

すると、白髪と黒髪の子が現れ、説明を受けた。

絶対生き残ってやる。








まずはこの夜を乗りきらなければ。

生き抜くことだけ考えろ。

太陽は東から登る。

東に向かおう。


「月がこっちから登ってるから…こっちだ!」


走る。

全集中の呼吸で。

ふと、私の鼻に異様な匂いが入ってくる。

足を止めた。

何だこの匂い。

鬼だ。

近くにいる。


「やめろぉぉぉおお!!!!!」


男性の声。

私は声がした方に走った。

見える。

木々があるその先に、鬼がいた。

なるべく音を潜めて走る。

近づく。

鬼が人を持ち上げた。


「あ゙あ゙あ゙ぁぁぁぁぁああ゙!!!!!」


喰うな!


「全集中 陸ノ花 孤高の花」


剣から1本の孤高の花が咲く。

それが鬼の腕を切り落とした。

男性の盾になるように立つ。


「俺の首は硬ぇから切れねぇぜ?」

「何が何でも、お前の首を斬る!」

「おお゙ぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!」


いくつもの手が私に伸びてくる。


「参ノ花 十六夜薔薇・儚き」


私の呼吸を舐めるな。


「伍の花 庚申薔薇の宴」


首に近づく。


「薔薇の呼吸 奥義 蜂の花・薔薇の花園」


美しい薔薇の海をお見舞してやる。

刀が綺麗に首を斬る。

倒した。


「大丈夫ですか?」


男性に問う。

まだ少し震えている。

怖かったよね。わかるよ。


「あ、ありがとう…最後の技、すごく綺麗だった」

「ありがとう」


それきり、あの男性に会うことは無かった。

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さな(プロフ) - 飴さん» あ、追記で。光と薔薇の呼吸どちらも使えます! (2022年8月7日 21時) (レス) @page37 id: 423062be9e (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 飴さん» こんばんは!作者の(名前を変えた)さなです!たくさんの誤字と文章のおかしな部分の指摘をありがとうございます!全て直させて頂きました。読んでいただきありがとうございます!お返事が遅れてしまい申し訳ございません! (2022年8月7日 21時) (レス) id: 423062be9e (このIDを非表示/違反報告)
- 物語一気に読んじゃいました。  その後の2人が気になります。。。 沢山の直しを言ってしまいすみません(>_<) (2021年11月23日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 未来でのここの台詞 「えっ?でも親任式は終わったよ?」 これ正しくは新任式ではないんでしょうか? (2021年11月23日 2時) (レス) @page37 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 猗窩座のここの部分 そこで私は頸に斬りかける。 これ正しくは私は頸に斬りかかる。ではないんでしょうか? (2021年11月23日 2時) (レス) @page33 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さな | 作成日時:2021年5月2日 23時

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