全てが嫌いになるまで。

四 ページ4

卒業後、これでようやく、やっと平和が訪れると思ったA。

高校受験も無事合格、仲の良い幼馴染もいて、喧嘩していた友達もいない。

嫌な事を忘れて新しく…と思えば、それは早くも打ち消された。


人見知りの激しいAは中学が別だったクラスメイトと仲良くできずにいた。

Aもあまり馴染もうとはせず、ただ静かに過ごそうと思っていた。

だが、それは間違っていた。


何が悪かったのか、ただの暇つぶしなのか。

またAは今度はクラスメイトの女子に嫌がらせを受けた。

ある日は授業中に髪を触られ、挙句の果てには抜かれ

ある日は後ろから机をめいいっぱい押してきて立てなくされ

ある日は実験器具をきちんとした洗い方をしていたのに、無理矢理間違った洗い方をさせられ破壊、責任転嫁をさせられ

ある日の球技大会では出場していない競技の賞状を無理矢理取りに行かされた。

Aの事を心配してくれた先生は担任に話すよう指示してくれた。

泣きながら先生に話すA。

だが、クラスメイトはこう言う。

「ただ遊んでただけ。」


中学からの嫌がらせの傷も癒えてないうちからのこの嫌がらせはAとっては辛く感じた。

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