一 ページ1
保育園からの幼馴染が多数いた小学校を卒業し、エスカレート式で中学に入学したA。
中学生活も平和に過ぎていき、半年が過ぎた頃。
「最近、各学年に支給されるお茶の入ったやかんにいたずらが増えています。
誰か知りませんか?」
担任がクラス全員に尋ねた。
勿論、やった人物もそうでない者も誰も何も言わなかった。
すると担任は白い小さな紙を全員に手渡した。
「この紙にやった人を見たという人はその人の名前を、この件以外で何かしているというのを見たという人も書いてください。」
簡単に言えば密告。
Aは数日前にある事を目撃していた。
一人の男子生徒がやかんに何かをしている事を。
勿論今回の事とはあまり関係がない。
だが、悪い事は悪い事だと思い、Aはその事を紙に書いて提出した。
いい事をした、そう感じていた。
だが、それは間違いだった。
その日の放課後、部活も特になく友達と帰ろうとしたら。
「おい。」
突然、Aが名前を書いた男子の渡口が話しかけてきた。
「何?」
「何で俺の名前を書いたんだよ。」
Aはわからなかった。
何故書いた事を知っているのか。
提出時に全員紙を折りたたんだ、なのに何故知っているのか。
Aは面倒だと思い、何も答えず帰ろうとした。
「待てよ!」
渡口がAの袖を掴む。
「…。」
Aはそれを振り払ってさっさと帰って行った。
それが地獄の始まりだとも知らずに…。
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メタインさん☆ - あの大丈夫ですか?全てを嫌いになって自分を追い詰めてちゃダメですよ。これからいっぱい不幸だった分いっぱい幸運が来ますからね。貴方の人生に幸あれ。 (2020年8月6日 20時) (レス) id: c748fcd8b4 (このIDを非表示/違反報告)
午後の猫茶(プロフ) - 物部さん» ありがとうございます。物部様も頑張ってくださいね^^ (2016年12月6日 14時) (レス) id: c9492292c0 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。私も苛められたことがあります。現在は二度と起こりたくない為に友達はつくって居ません。時々話しかけてくれるだけで学校生活は楽しいです。これからも頑張って下さい! (2016年12月6日 14時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:午後の猫茶 | 作成日時:2016年12月6日 13時