拾捌 ページ19
「ねえ僕達出陣しなくていいのかな?」
四人が顕現してから数日後、のんびりとした空気の中乱が切り出す。
「あ、それ俺も思ってた。ねえ何で出陣しないの?歌仙。」
「それが…加州達が顕現してすぐ主に言ったのだけれど…。」
歌仙は言いにくそうな表情をする。
“あんた達がどういう戦い方をするのか私も一緒に行く。”
「と言い始めて…。」
「は?駄目に決まってるじゃん!主に何かあったら可愛がってもらえなくなる!」
「というよりあの人間、信用できるの?」
「どういうことだい?大和守君。彼女は僕達の主なんだから信用できるだろう?」
「それはそうなんだけどそうじゃなくて…あの子、何か抱えてる気がするんだ。あの怪我だってそうだし…。」
「…。」
「何か抱えてたら俺っち達が取り除けばいい話だろ?」
暗い空気の中、薬研が五人のいる部屋へと入ってきた。そしてそのまま乱の隣へと座りこむ。
「何も俺っち達はもう戦うだけの道具じゃない。審神者に与えられた身体と考えることのできる頭がある。人間の考えることはまだ俺っち達には理解ができないかもしれない。けど何かできることがあるはずだ。」
「そうだよね!僕も主さんを助ける!せっかく僕の新しい主さんだもん、暗いままでいてほしくないよ!」
乱は立ち上がるとにっと笑みを見せる。それを見た残りの五人もつられて笑みをこぼす。
「…あんた達は眩しすぎるよ……私とは全然…。」
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作者名:ごごねこ | 作成日時:2018年5月17日 11時