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拾壱 ページ12
「…普通に美味しい…大根は少し硬いけど。」
「煮込み足りなかったようだね。薬研、次からは小さく切ってくれるかな？」
「大きく切れば腹が膨れるだろうが。」
温かいご飯、わいわいと話し込む声。少女にとって初めてのことばかりだった。
「……ご飯ってあったかいものだったんだなぁ…。」
「…そんなのは当たり前だろう？さあどんどん食べるといい！」
少女の言葉に歌仙は一瞬顔を曇らせるもすぐに笑みを見せ、少女の前にどんどん料理を置いていった。
「こんなには食べれないって…。」
「ふぁへれふぁふぇふぁもふぐふぁおふ。」
「ぷふっ…。いや、何言ってるかわかんないし。」
頬にたくさんの料理を詰めた薬研の言葉に少女は吹き出してしまった。
「…ふっ。」
同日
主の笑う表情を見ることができた
歌仙兼定
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作者名：ごごねこ | 作成日時：2018年5月17日 11時
