92話 ページ42
・
「よお、月夜!!やっと戻ってきたんだな!!」
大きな音の正体は言うまでもなく修羅である。だが屋敷から小春たちが出てくる気配はない。
なぜなら、半年前から修羅がここに来る理由は戦闘ではなく、月夜に会いに来るためへと変わったからだ。
『修羅、久しぶりっ!』
「おう!!なあ!ついでに俺のやし「え、何?何言おうとしたの?ごめん月夜、ちょっとこの人とお話あるからまた後でね?」←
兄の怖い微笑みに月夜はこくこくと頷いた。
修羅は喚きながら白狼に引きずられていった←
「……何あの変人」←
「変人じゃなくて修羅だよ!!」
「修羅修羅!!」
「月夜おせぇから迎えに来たぞ!!」
『あ、ありがとうっ!』
・
・
・
・
・
「はっ、誰!?!?」
「いやお前こそ誰だよ」←
「「誰ー???」」
鈴と詩音、歌音、そして千冬はキョトンとした顔でお互いを見つめた。
いや、鈴はあからさま嫌そうな顔をしていたけど。
「貴族に紹介する義理なんてないわっ!アタシは月夜と「わあー!兎神だあ!!」
「え、ちょ、なんで知っ「まじか!お前兎になれるのか!?」
「いやっ、だから「詩音も見たいー!兎ちゃん!!」
「」←
何を言っても遮られる鈴はもはや精神的HPが0になった。
月夜はあわあわと4人の手を繋いだ。
『皆で外で遊ぼう!』
月夜の言葉に詩音と歌音は鈴の手を引き、千冬も月夜の手を繋いで走り出した。
鈴は嫌そうな顔をしながらも、ほんの少し楽しんでいるように見えた。
ーーーー
「ん?あの子は…?」
「ああ、侵入してきた兎神だ。」←
「え、侵入?」
「でもまあ、楽しそうだからいいんじゃないかしら?」←
「月夜も楽しそうだしね。」
縁側でお茶を啜っている蘭、時和、癒生、千秋はわちゃわちゃ遊ぶ4人を見守っていた。
「…また修羅か。はぁ…」
蒼流は白狼の怒鳴り声に呆れた顔を浮かべた。
「ンにゃ〜…やっぱりお昼に屋根上でゴロゴロするのは最高だぁー」
一夜は猫の姿になり、屋根の上でゴロゴロ日向ぼっこをしている。
「ふぅ…庭も賑やかだな。客か。」
小春は優雅に風呂に入り、月夜たちのはしゃぐ声に耳を済ませた。
「おや、お客様ですかね?」
「兎神のようだね、仲良くしているようでよかったよ。」
「あいつら良くあんなに動けるなあ…」
桜芽、百兎、陽炎も渡り廊下から走り回る詩音達を見ていた。
本日も晴天なり、ってね♪
28人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴桜(プロフ) - 完結おめでとう〜〜!! 早く完結させたね…まだ、二週間しかたってないよ…夢主達のこのあとの話しも気になります (2020年8月23日 13時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - まさか、この神様があの貝殻をおいていった犯人かな?そして、白狼〜〜!!頑張って夢主を助けてあげて〜〜!!新しい神様可愛い (2020年8月22日 21時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» 単純に妹を溺愛したい白狼を書きたかったです笑 (2020年8月22日 20時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - まさか……兎…それも他の動物達も仲良しとはびっくりしました…宿でも何かありそうだけど、白狼はシスコンですね (2020年8月21日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - え〜〜!!式紙が、人に変身した…それも、夢主を知ってる感じみたい…誰の式紙ですかね?っていうよりどの神様のだろう?? (2020年8月21日 7時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ