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32話 ページ32





あの後白狼は彼女に自分の部屋に移動しないか聞いた。今使っている部屋は客間で、白狼達とはそもそも屋敷が違う。

もちろん彼女がここがいいのならそれでも構わない。だが白狼はもっと彼女との時間が欲しいのだ。

彼女は数秒も経たずにして頷いてくれた。白狼は喜びを隠せなかった。




「じゃあ、早速移動しようっ。荷物はなさそうだね…うんっ、行こっか。」

「白狼、今日のお昼はどうしますか?やはり第一屋敷で食べるのはまだ無理ですよね…?」



基本蘭達は第一屋敷で集まってご飯を食べる。少なくとも白狼には完全に心を開いた彼女が、もしかしたら来てくれるんじゃないかと、蘭は淡い期待を抱いていた。

まだ彼女が会っていない神様は多くいる。早く皆を彼女に会わせたい、まるで自分の妹のような可愛い彼女が皆に慣れていく姿を早く見たい。



「あー、まだ、他の皆に会うのは怖いよね?」



白狼は自分の手を握る彼女に優しく聞いた。

白狼達がそう聞くって事は、自分が会ってない他の神様達もいるってことだろうか。彼女は少し迷った。

だが、いつまでも迷惑をかけるわけにも行かない。それに、その第一屋敷には時和、小春や蒼流、そして花冠をくれた詩音と歌音もいるはず。


覚悟を決めた彼女は白狼の方を向き、怖くないよと首を横に振った。そして、口パクで行くと短く伝えた。



「ほ、本当にいいの!?無理してない?」


心配する白狼に彼女は2回頷いた。それを見て、癒生も蘭も嬉しそうにした。




「で、では早速皆さんに伝えてきますねっ!嬉しいですわっ。癒生も一緒に行きましょう!」

「おわっ、お、落ち着いて…」




蘭はあっという間に癒生の手を引っ張って部屋を出た。二人は本当に仲良いんだなと彼女は心の中でクスクス笑った。





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鈴桜(プロフ) - めいさん» 夢主よかった……そして、白狼!!格好いい!!風の神様だからスピードが早いんですね。続き楽しみに待ってます (2020年8月18日 16時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» わあ、嬉しいです!刀剣乱舞じゃないのに、読んでくれるとはっ。頑張ります( ̄^ ̄)ゞ (2020年8月17日 19時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 新作〜〜!!待ってました。どんな風になるかワクワクしながら読ませていただきます (2020年8月17日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めい | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年8月16日 22時

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