26話 ページ26
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部屋に戻ると白狼が既に待機して待っていた。嬉しそうに彼女に駆け寄ってはお風呂気持ちよかった？と感想を聞いた。
答えるように彼女は2回頷いた。白狼はよかったと笑い、彼女の頭を撫でた。
疲れてしまったのか、つい欠伸をしてしまった彼女は顔赤らめそっぽを向いた。白狼はそんな妹をまた愛おしいと思った。
「色々疲れたのでしょう。白狼、一緒に寝てあげてはいかがですか？」
「元からそのつもりだよ！蘭さん、今日はありがとう。」
幼女は白狼が自分と寝ることに目を見開き、二人を交互に見つめた。蘭はそんな彼女の頭を撫でた。
「また明日来ますわ。今日はゆっくりお休みください。いい夢を。」
蘭はそう言い、彼女のおでこにキスをした。彼女は突然の事で驚き、自分のおでこに触れた。蘭はふふ、と笑って、もう一度おやすみと言い部屋を出ていった。
随分と自分の妹を気に入った蘭に白狼は少しばかり驚いた。そして、蒼流と言い、蘭と言い、兄である自分よりも色々と抜け駆けをされたことに僅かの嫉妬を覚えた。
「さて、そろそろ寝よっか。あ、僕も隣で寝ていい？それとも一人がよかった？ごめんね、先に聞いとけばよかったねっ。」
誰かと寝るなんて初めてのことで、彼女はどうしたらいいかわからなかった。
しかし、何故か分からないが白狼が隣にいると妙に安心感を覚える。それは彼が兄であるからだろうが、彼女はまだその事を知らない故、その気持ちを謎に思った。
もしかして自分と寝たくないのだろうかと思い込み始めた白狼に、彼女は彼の指をそっと握った。そして、もう片方の手で布団の方を指した。
「！！い、いいの？」
『ｺｸｯ』
白狼は目を輝かせ、彼女の手を引いて布団に入った。
「おやすみ、いい夢見てね。」
彼女を抱きしめながらトントンとリズム良く背中を叩く。それがまた妙に安心する彼女は白狼の胸に顔を填め、そのまま眠りに落ちた。
彼女が寝たことを確認した白狼は自分と同じ色の長い髪の毛をそっと撫でた。
「…大丈夫、お兄ちゃんが守るから。」
ボソッと呟く白狼は愛おしそうにその小さなおでこにキスをした。
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鈴桜(プロフ) - めいさん» 夢主よかった……そして、白狼!!格好いい！！風の神様だからスピードが早いんですね。続き楽しみに待ってます (2020年8月18日 16時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» わあ、嬉しいです！刀剣乱舞じゃないのに、読んでくれるとはっ。頑張ります(￣^￣)ゞ (2020年8月17日 19時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 新作〜〜!!待ってました。どんな風になるかワクワクしながら読ませていただきます (2020年8月17日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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