3話 ページ3
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男性が帰ってくるまでそう時間はかからなかった。
足音が聞こえた女性は一旦手当をやめ、寝ている彼女の服を整えた。
布団を掛けてあげたと同時に襖は開かれ、先程の男性、そして銀髪の少年が入ってきた。
少年はチラッと悲しそうな目で寝ている幼女に目を向け、またすぐに女性の方に視線を戻した。
「聞きたいことって何？」
「ええ、そのことなんですが……この子を見つけた前に、他の人間に会いませんでしたか？」
思い当たる節があるのか、少年はあ、と声を上げた。
「男二人見かけたよ。ほらあれだよ…えっと、あの東の村の人達。」
女性と男は少し考えてから、少年の言う村がわかったのか、はっとして顔を上げた。
そして女性は顔に出るほどに怒りを表し、男は相変わらずの無表情だが、その目は今にも人を殺してしまいそうなくらい冷たかった。
そんな二人を怯えもせず、少年は不思議そうな顔で首を傾げた。
それに気付いた女性は「はぁ」とため息をし、説明をした。
「この子の傷は、恐らくあの村の人間が付けたのでしょう。どう見ても第三者からやられたものです。」
「え、」
目を見開く少年を横目に、女性は優しく幼女の頭を撫で、言葉を続けた。
「人間はとても優しい生き物です。ですが、それと同時にとても残酷な生き物です。…彼女の容姿を、あの村は受け入れることが出来なかったのでしょう。」
女性の言葉に少年は言葉を失った。男は何も言わず、ただ優しい目で幼女を見つめていた。
傍から見ても違和感のないこの絵面。要するに、女性たちと並んでも可笑しくないくらい、幼女の容姿は整っていた。
なぜ女性たちがあれ程怒ったのか少年はようやく理解できた。
むしろ、今この場で一番殺気を放っているのは彼である。
「許さない……絶対に、許さないっ…」
銀色の髪の毛から白い獣耳が出てきた。それは彼が感情を抑えきれない時、酷く興奮した時の状態を表す。
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鈴桜(プロフ) - めいさん» 夢主よかった……そして、白狼!!格好いい！！風の神様だからスピードが早いんですね。続き楽しみに待ってます (2020年8月18日 16時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» わあ、嬉しいです！刀剣乱舞じゃないのに、読んでくれるとはっ。頑張ります(￣^￣)ゞ (2020年8月17日 19時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 新作〜〜!!待ってました。どんな風になるかワクワクしながら読ませていただきます (2020年8月17日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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