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17話 ページ17




「あ、いたいた!」


花冠を作り終わり、一休みをしていた二人の元へ白狼が駆け寄ってきた。

蘭は上に座るように促し、白狼は靴を脱ぎ、当たり前のごとく幼女の隣に座った。そんな彼を蘭はただ苦笑いをして見つめていた。



「2人は何していたの?」

「ええ、つい先程まで花冠を作っていました。この子、とても器用なのですよ。ほら。」




恥ずかしがる幼女に大丈夫だと安心させ、花冠を一つ手に取り白狼に渡した。

白い花で見事に作られてあるそれは初めてやったとは思えないほど素晴らしい出来だった。




「え、すごい綺麗。僕より上手いかも……」

「ふふ。白狼、この子から伝えたいことがあるそうですよ。」

「え!?な、なに??どうしたの??」



自分に伝えたいことがあると聞いた白狼は思わず前のめりになった。そんな彼に驚きながらも、幼女は後ろに置いてあった薄水色と所々白い花で作られた花冠を持って、白狼に差し出した。



「え、」



予想外のこと過ぎて白狼は固まった。そんな彼を蘭はふふ、と笑い、幼女の代わりに説明してあげた。




「彼女が貴方にあげるために作った花冠です。どうやら、先程突き放したことを気にしているようで、謝りたいと。彼女の謝罪、受け取ってくれますか?」



まあ、許すも何も彼はそもそも怒っているはずがないとわかっていた蘭なのだが、敢えてそう言った。

幼女は不安そうに白狼の方を見つめた。なぜなら彼は震えながら俯いていて、花冠もまだ受け取っていない。


やはり、許されるわけもないと思い込んだ彼女は手を引っ込めようとした。が、その瞬間、手を掴まれた。





「受け取るも何も、それは僕が悪いんだし…謝罪はむしろ僕がするべきだよっ。…でも、これ、貰ってもいいかな…?お詫びとしてじゃなくて、僕への贈り物ということでさ……?」



白狼の言葉に幼女は驚いたが、控えめに頷き、彼に花冠を渡した。今度こそ白狼はそれを受け取り、嬉しそうに抱えた。

自分から貰ったものをあんなに喜んでくれるなんて。幼女は少しだけ嬉しさを感じた。





「ありがとうっ、これ大事にするね。本当にありがとう。」





白狼の笑顔につられ、幼女も思わず微笑みを零した。




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鈴桜(プロフ) - めいさん» 夢主よかった……そして、白狼!!格好いい!!風の神様だからスピードが早いんですね。続き楽しみに待ってます (2020年8月18日 16時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 鈴桜さん» わあ、嬉しいです!刀剣乱舞じゃないのに、読んでくれるとはっ。頑張ります( ̄^ ̄)ゞ (2020年8月17日 19時) (レス) id: 6cecd18213 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 新作〜〜!!待ってました。どんな風になるかワクワクしながら読ませていただきます (2020年8月17日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めい | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年8月16日 22時

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