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□階段□ ページ9

陸side
感情なしの言葉をさらりと口にするA
革命、というツバメのことを真っ向から否定する彼女は冷たげだ。


あ「関与のないことに手を貸す?私たちには何もメリットがない。というかデメリットだけ。手を貸す理由がない…な、言いたいことわかるだろ?」


誠意、って言葉わかる?、とナメた口調で言う彼女は静かに腕を組んだ。ツバメはそんな彼女にまだ訴える。

「Aちゃん!何でそんなこと言うの?何で?」

Aは予定狂う、と小さく首を回して後ろに吐き捨てた

「私知ってるよ?優しいこと、不器用なところ。否、私だけじゃない。このクラス皆!助けてもらったんだよ?前向けるようになったんだよ、Aちゃんの言葉で」

__は?Aの言葉?どういうことだ。
俺はそう訴えるように彼女の目を見据えた。
でも、その彼女の目は濁ってまるで見えなかった。

夏樹も波留も何だ何だ、とAに視線を集める。その先の彼女は全く動じず冷たい目をしていた。

突然、何を言い出すのか彼女は声をあげて笑い出した。あはは、あははは!、と手をあげて叩いて笑う。いきなりの豹変ぶりに俺は戸惑った。


あ「何それ!助けた?前向きになった?初めて聞いたその言葉。何?優しいとか不器用とか。


__私の言葉って何?」


鼻につくような馬鹿にした笑い方。いつものAからは考えられないものだった。…俺は一瞬背中が凍りついた。

先程まであれだけ馬鹿にしていた彼女から放たれた銃弾。いつも以上に声は低く酷く冷静で、極端な変わりように体が強ばった。
だってだって、とでしゃばっていたツバメの口も止まる。


あ「私が君に何をいった?…助けるとか生ぬるいなぁ。全てが狂うから本当嫌。手を貸すも何もないから。…それと、勝手に勘違いしてるようだけど。私はぜーんぶ」

Aはツバメの目の前に歩いていく。そして顎を手で軽く掴んで無理矢理目線を合わさせ、口角をあげてこう言った。


あ「自分の意思でしていること。ね?君が思って描いた理想じゃないの」


そうして吐き捨てこちらに戻ってくる。彼女からは無言の威圧を背中から感じられる。…俺みたい。

夏樹はふ、と笑うとAの頭を軽く撫でて落ち着け、と言った。Aの目から濁った色がす、と抜けたように見えた。落ち着け、の夏樹の一言はきっとAのことを全て理解しているから言える言葉だと思う。だから彼女から___何かの力が抜けたんだ。



















夏樹「だったらお前ら…全員土下座しろ」

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Mai(プロフ) - 見たい!つづき (2021年10月7日 16時) (レス) @page21 id: c466e4313f (このIDを非表示/違反報告)
ゆいまる(プロフ) - 更新楽しみにしています! (2021年1月3日 13時) (レス) id: a0d73dbad3 (このIDを非表示/違反報告)
りな☆(プロフ) - 一気読みしました!更新頑張ってください!面白いです〜! (2017年5月11日 23時) (レス) id: f0df852b63 (このIDを非表示/違反報告)
??¦菅田 すぬ ?(プロフ) - 美姫さん» ありがたいお言葉頂戴いたします。ハイ!遅くなりますが、更新させていただきます!今後もよろしくお願いします! (2017年4月4日 18時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
??¦菅田 すぬ ?(プロフ) - 東雲さん» ありがとうございます。なかなか更新出来ず申し訳ございません。必ず完結させられるよう頑張ります! (2017年4月4日 18時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SNOOPY | 作者ホームページ:SNOOPY  
作成日時:2015年3月25日 16時

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