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□階段□ ページ7

この時間に客人か、と思うときが滅入る。陸がはぁ、とインターホンを見に行く。何かあったのか、と疑うような気分でいた私。陸が迷惑そうな表情を浮かべてこちらに戻ってきた。


陸「夏樹、お客さん」


陸の表情と言葉に大体察しがついた。本当になんなんだろう。これをぶち壊しに来たのか、それとも…
玄関前がやたら騒がしく、人数の多さに驚いた。え、一人じゃないのかよ。

夏樹「あがれ」

ぶっきらぼうにそう言う夏樹から苛立ちが増していることがわかった。原因であろう中心人物の後ろをそろりそろりとあがってくる制服を身に纏った、多分特別採用枠の生徒だと思う。後見方についた生徒たち。


あ「うわあ…」


何とも言えないこの感情どうしたらいいんですか。目の前には大切そうに胸に何かを握りしめている春菜ツバメ
見るからに紙の束。黒い紐で閉められていて表には何か文字が見える。この人数といい、特別採用枠といい、人の家まで来るってことはよほどのことか?

「これ書いたの」
春菜ツバメはその紙の束を突き出した。見れば【嘆願書】の文字。え、どうしよう、吐き気覚えた。これも入れ知恵?本当予定狂う。邪魔しないっていったはずだろうが。


波留「ばっかじゃねぇの。今から嘆願書?何これ」
私が手に持っていた紙の束を奪い取り、そう笑う。

ピリピリとした空気がただ流れるこの空間でそれを元に戻すのは至難の技だろう。

「特サ枠廃止、を訴えているのはPTA役員の須堂くんたちのご両親です」

あ「ああそうだね」
腕を組んで適当に頷く。私の親は何もいっていないのだろうか。全て放棄している、というか任せっきりだから。もしやこの件も何も知らないのか、流石にそれはないだろう。電話してきたぐらいだ。きっと内容はその件、折り返しをしなかった私も悪いが。

「止められるのは須堂くんたちしかいないから」

その言葉を合図に玲奈が怒りをぶつけ始める。

玲奈「私たちに喧嘩売っといて何言ってんの」

それは正論だと思う。プラチナとか関係なしに正論だと私は思う。あれだけ言って、自分達がダメになったら泣いてすがって頼ってくる。それはやり方としてダメじゃないかな、いくら君でも。

陸「自業自得でしょ」
言いたいことを代弁してくれた陸。真顔で言うと迫力増すわ




夏樹「特サは特サらしく分相応弁えろ」




夏樹がばさ、と彼女らを斬った。
特サらしく、てのは軽い偏見だけどこの世界じゃ生きていけないんだ、そんな正義感あっても潰されるんだ。

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Mai(プロフ) - 見たい!つづき (2021年10月7日 16時) (レス) @page21 id: c466e4313f (このIDを非表示/違反報告)
ゆいまる(プロフ) - 更新楽しみにしています! (2021年1月3日 13時) (レス) id: a0d73dbad3 (このIDを非表示/違反報告)
りな☆(プロフ) - 一気読みしました!更新頑張ってください!面白いです〜! (2017年5月11日 23時) (レス) id: f0df852b63 (このIDを非表示/違反報告)
??¦菅田 すぬ ?(プロフ) - 美姫さん» ありがたいお言葉頂戴いたします。ハイ!遅くなりますが、更新させていただきます!今後もよろしくお願いします! (2017年4月4日 18時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
??¦菅田 すぬ ?(プロフ) - 東雲さん» ありがとうございます。なかなか更新出来ず申し訳ございません。必ず完結させられるよう頑張ります! (2017年4月4日 18時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SNOOPY | 作者ホームページ:SNOOPY  
作成日時:2015年3月25日 16時

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