□階段□ ページ6
波留「ま、親が出てくるとは思わなかったけどウザい特サを一掃できたし良しとするかー」
特別採用枠は廃止がほぼ決定された。親の力、とやらで大人を押さえ込んだようなもんだ。
今、私は波留達と一緒に夏樹の家に上がらせてもらってる。いつもと何の代わりないメンバーで愚痴を溢す。相変わらず、話題は…
特別採用枠だ。今回は少々親が首を突っ込んできて面倒なことになったがな。
親が乗り込んできてから南の姿はない。何処にいったか分からないが、余り関心はない。きっと、自分なりに動いているんだろうし。
波留の発言に夏樹は近くにあったクッションを勢いづけて投げ捨てる。
玲奈「何イラついてんの?」
あ「クッションが…」
無惨に床に落ちたクッションに目線を合わせつつ、テーブルのお菓子に手を伸ばす
あ「あ、これ美味しい」
クッキー、を数枚口に含む。
玲奈「逆にAは呑気すぎ」
こんなこと前もあった気がする。皆が苛々しているときにお菓子を食べてる私、っていう。毎回玲奈がそれにつっこむんだ。
あ「別に無くなろうが関係ない…あ」
またお菓子を手に取り口の前まで持ってきたその手が止まった。まずい、ここで特別採用枠がなくなれば全部が白紙に戻る。努力が水の泡じゃないか。重要なことに今気づいた。追い込まれたこの状況で呑気にお菓子食べる私って何←
陸「A何でクッキー持って固まってんの?」
陸に言われて硬直していた体が戻り、飛んでいた意識が戻った気がする。
あ「や、何でもない」
プラン修正しないとヤバイな。相談しても自分のやり方の方がやりやすいし、どうしよ。
玲奈「てか今更で悪いんだけど今回って全員の親関係してるよね?」
いきなり前屈みになって聞く玲奈
波留「そりゃそうだろ。俺らの親が乗り込んできたんだし」
本当意味わかんねぇ、と椅子に座り直し肘おきを叩く
玲奈の顔色が少し濁った。
玲奈「…私の勘違いかもしれないけど、Aの親って学校来たことないよね?」
玲奈の言葉に私の手元が反応する。波留は確かに、と手を打つ
夏樹「しゃあねぇよ、Aの親相当忙しいから」
夏樹は知ってるだろ、と言い流した。
あ「会社の顔ってやつかな。父親も母親もそれぞれトップだから殆ど顔出さないんだってよ」
正直今興味はない。親が忙しいことは当たり前。家に居ないことも当たり前。別に居なくても不自由はないし、逆に落ち着く。
何て話していたら_突然部屋に音が響いた。
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Mai(プロフ) - 見たい!つづき (2021年10月7日 16時) (レス) @page21 id: c466e4313f (このIDを非表示/違反報告)
ゆいまる(プロフ) - 更新楽しみにしています! (2021年1月3日 13時) (レス) id: a0d73dbad3 (このIDを非表示/違反報告)
りな☆(プロフ) - 一気読みしました!更新頑張ってください!面白いです〜! (2017年5月11日 23時) (レス) id: f0df852b63 (このIDを非表示/違反報告)
??¦菅田 すぬ ?(プロフ) - 美姫さん» ありがたいお言葉頂戴いたします。ハイ!遅くなりますが、更新させていただきます!今後もよろしくお願いします! (2017年4月4日 18時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
??¦菅田 すぬ ?(プロフ) - 東雲さん» ありがとうございます。なかなか更新出来ず申し訳ございません。必ず完結させられるよう頑張ります! (2017年4月4日 18時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
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