□階段□ ページ2
春菜ツバメの改革は彼女の知らないところで牙を剥く。彼女の改革を手伝いながら自分の目的を果たす材料でしかない。
…私と一緒だ。
春菜ツバメの改革は、私の目的を果たすための《初準備》に過ぎない。
突然の電話。内容は簡単なもの。
《改革が徐々に成果を見せ、規模が大きくなってきている。お前の所にもあいつの影が忍び寄ってきているぞ〜》
…こいつふざけてんのかな←
あ「電話切るぞ」
《やめろやめろ!》
彗のバカにしたような声
あ「切るぞ」
《ああもう。お前の居場所は自分で守れ、何てことは出来ねぇよばあああか!》
久々にバカって言われたけど、やっぱりムカつく。本気で切ってやろうと口を紡ぐと焦ったのか彗が話始めた。
《きっとあいつらはお前たちの当たり前を崩しにかかるだろう》
あ「分かってる。また皆を自分の意思で助ける」
《助けることだけが変えれることじゃない。…1度でいい。現実を見してやれ》
その言葉を最後に一方的に切れた通話。最後の一言のトーンはいつもと違い、重たかった。
その一言だけが頭に残って周りの音が何も聞こえなかった
タクト「A!」
がば、と肩を捕まれ現実に引き戻された。
あ「…ん」
夏樹「お前降りねぇの?」
あ「これ私の家の車」
夏樹「降りなくても自由だってことか?」
あ「眠たいんです」
顔を一切会わせず足を組んだままいると体の軸が急にぶれた。
タクトを押し退け、夏樹が車内に足を入れ、私の体を外に出したからだ。
夏樹「ほら、行くぞ」
私の視界は高くなり景色が変わる。
陸「おんぶって子供みたい」
あ「うるさい」
おぶられている私が言えることじゃないけどな←
あ「てか、皆より背高いし!」
夏樹「俺の身長のお陰な」
あ「黙れぇぇい」
じたばた足をバタつかせる。でも夏樹の腕で全く落ちない。降りたいんだけどな…
南「ほら行くわよ」
波留「A可愛い」
子供扱いの波留は少し背伸びをして私の頭を撫でる。
それを見て頬を緩ます玲奈
あ「皆より目線高いっていいな」
上から皆の頭が見える。夏樹の背中って丁度いい。
夏樹「ほら着いた」
あ「降りないよ?」
降りろよ、とややひきつって笑う夏樹
あ「だって歩きたくないし」
タクト「そこは歩けよ」
数分口論をしたが結局は
あ「歩きますよ」
負けた。完敗じゃないけど
笑いながら歩いて中に入っていく。
--こんな笑っている時間が長くは続かないだろう。崩壊は寸前まで近づいていた。
何かが
壊れる。
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Mai(プロフ) - 見たい!つづき (2021年10月7日 16時) (レス) @page21 id: c466e4313f (このIDを非表示/違反報告)
ゆいまる(プロフ) - 更新楽しみにしています! (2021年1月3日 13時) (レス) id: a0d73dbad3 (このIDを非表示/違反報告)
りな☆(プロフ) - 一気読みしました!更新頑張ってください!面白いです〜! (2017年5月11日 23時) (レス) id: f0df852b63 (このIDを非表示/違反報告)
??¦菅田 すぬ ?(プロフ) - 美姫さん» ありがたいお言葉頂戴いたします。ハイ!遅くなりますが、更新させていただきます!今後もよろしくお願いします! (2017年4月4日 18時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
??¦菅田 すぬ ?(プロフ) - 東雲さん» ありがとうございます。なかなか更新出来ず申し訳ございません。必ず完結させられるよう頑張ります! (2017年4月4日 18時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
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