□階段□ ページ6
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今日1日、全ての授業をサボった。娯楽室のソファーの肘掛けに両足を乗っけてフードを深く被りひたすら寝ていた。
毎時間の授業終了後、2年1組担任の壺井冬真が授業に出ろ、と急かしに来たが、当たり前に全部無視してやった。昼休み、流石に心配になったのか、夏樹達が寝ている私を揺すり無理矢理起こされた。
「今日は授業出れる気分じゃない」
そう言って追い返した。いつもなら午後の授業は出るのだが、出る気分じゃなかった。春菜ツバメが私達プラチナを、いや夏樹と引き裂くような気がして。この場所を潰されるわけにはいかない。1枚上をいかなければ…
気づけば辺りは静寂と化していた。
ガバッと体を起こすと、足にまとわりつくブランケット。誰の、と見渡すと、低い声が。
「はぁ、ようやく起きたか」
夏樹がソファーの肘掛けに腰掛けていた
あ「え、部活は?」
夏樹「んなのとっくに終わった」
あ「へー、じゃ帰ろっと」
ソファーに立て掛けておいたリュックを掴む
パパッとスカートを整える
軽く右手をあげて、じゃ、と背を向けて歩き出した。
夏樹「バカかお前」
そう言って腕を捕まれ、後ろを振り返る
あ「何」
夏樹「皆 最初は待ってたけど、お前がなかなか起きないから先帰ってもらったんだよ」
あ「で?」
するとはぁ、と深い溜め息を溢した
そして私に近づいてきたのでグッと目を閉じると、ペシッと額に痛みが走った
痛いなぁと額をさする
夏樹「一緒に帰るから部活終わってもここで待ってたんだろうが」
あ「あー」
夏樹「ほら、帰んぞ」
そう言って腕を引く夏樹
あ「おー、男前だな夏樹くん」←
夏樹「お前はアホか」
あ「今度はアホかよー」
腕を引かれたまま、外に出る。風が少し冷たくて、鼻が赤くなる
あ「寒い」
ぼそっと言ったのが聞こえてたのか、ちょっと待て、と止まらされた。
ほら、と手渡されたのは黒のマフラー
あ「お、暖かいこれ」
グルグル巻きにしてほわぁと突っ立つ私
夏樹「俺にも貸せって」
グルグル巻きにしてたマフラーを私の首から外し、夏樹が私の方に寄ってきた。肩がぶつかる距離、…近い。
そして私と夏樹の首にマフラーを巻いていく。
あ「マフラー共有っすか」
夏樹「Aに貸したら俺寒い。俺だけだとなんかなって思ってさ、だったら2人でマフラーしたらいい、っていうさ」
あ「へー、顔近い」
夏樹「何、照れてんの?」
あ「んな訳ないな」
ちょっとは照れろよ、と夏樹が言ったのは聞こえていない。
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SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
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