□階段□ ページ46
油森くんの手元が動いた。何かと思えば会長の手からトリュフを奪い、美森の元へと近づいていく
そして美森の手にトリュフを握らせた。
「これ、切ってくれるかな?」
思いもよらぬ言葉に涙を浮かべる美森。そして、頭を深々と下げた。
美森「ありがとう…それとごめんなさい」
そして袖で涙を拭って笑顔を見せた。
南「何なの…」
巧くいかない南は嫌そうな顔をする
あ「ま、いいや。所詮美森がこういう人間だったってこと。此処に居ようが居まいがその程度だったんだよ。本当…どうでもいい」
真顔で声のトーンを変えずに言う私に、ふっ、と笑う夏樹
南はやってられない、と吐き捨て歩いて去っていく。私や夏樹、波留もその後をついて美森に背を向けた。
全体が見渡せる橋の上。
玲奈と陸と合流する
夏樹「生徒会長追放しねぇと意味ねぇんだよ」
ピリピリとした空気感の夏樹と南
あ「陸、次の手は?」
陸「考えてるよ」
流石陸、美森は陸にとってただの駒だもんな。
ふと見ると、タクトとエミリーがいた。2人の視線の先には、シチューを囲んで賑やかに騒ぐ美森と2年1組の皆。
美森は私たちと一緒にいたときには見れなかった心の底から笑った笑顔があった。
まぁ、本当も何もないけど。自分を隠すとか守るとか…逃げてるだけだし。
そんな2人の様子を見て冷たくいい放つの南
南「あんた達も行きたいならいけば」
そう言われて黙りこむ2人
南は美森のリングを思いっきり投げ捨てた。
カラン、コロン、と音をたてて落下したリング
誰もそのリングに振り返ることはなかった。
あ「でも美味しそうだよね」
玲奈「A何いってんの?」
あ「美味しそうじゃん。シチューとか」
ああ、考えただけでお腹が鳴りそう
波留「A、本気?」
あ「絶賛腹減り中」
何ていいながら橋のスロープを掴む。そして下を覗きこんだ。
あ「マジ旨そう」
両腕を橋の上で組んで顔をおく。美森は本当幸せそう。
南「さっきも言ったでしょ。行きたいなら行けば」
腕をおろして南の前にたつ
あ「じゃ、行ってこよっかな」
私の発言に驚く玲奈たち
私は気にせず橋を走って降りていった。
--
玲奈「いいの?」
Aが下に行き不思議な空気が流れる
南「いいわ。Aは自分の意思で一緒にいるし、自分の意思で離れていくの。だから、何も言えないのよ」
徐々に小さくなっていくA
夏樹「あいつらしいよ」
表情が柔らかくなる夏樹
南「そう言う所に惚れたんでしょ、夏樹は」
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SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
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