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□階段□ ページ44

《この境界線は、ボイコットしていた、してないとかの境界線じゃない!》

《自分の意思を表す境界線です!!!》

いつのまにか、城に立て籠っていた会長が自ら門を開けて、皆を迎い入れようとする。
少しの罪悪感が皆の心に宿り始めた。

--本来は正しい心だけど。

《明日の朝、来るか来ないかは皆の自由です!》

《でも、それを誰の号令じゃなくて自分自身で決めてほしい。私は皆で食べたい。きっとそれが…》


《2年1組の1歩だと思うから》


私はイヤホンを耳から乱雑に外した。
そして、イヤホンを強い力で握った。

キリキリ、と擦れる音。

あ「私がやる前に変えられたら困るんだよ…」

頭を抱えた私の呟きは静かに娯楽室に残った。

--

膝に手をついて立ち上がりと娯楽室を出る。パタパタと去っていく2年1組の生徒たちが視界を過る。
私は仕掛けていた小型盗聴器を回収しに教室向かった。

誰もいないと思い、足を踏み入れると声をかけられた。

「Aちゃん?」

怯えたような何か不思議そうな顔で傾げる春菜ツバメ
まだ、居たのかよ

いきなりやって来て声をかけられ無言の時が流れていく…となると多分彼女の頭の中で何しに来たんだろうと怪しまれ始めただろう。


「どうしたの?皆帰ったけど…」


あ「否、さっき拡声器使った声が聞こえたから来てみたんだ」

気になってきました、ってことにしよう

「そうなんだ…」

そう言いながら私に背を向けて散らばったものをまとめる

あ「なぁ、本気で文化祭やるき?」

私の質問に彼女はいつも以上の笑顔で答えた。

「当たり前だよ!最後なんだもん、私1人でもやる」

あ「1人でも?」

「うん」
頷き、きゅ、と胸の前で拳を握る

「でも、きっと皆来てくれると思う。明日の文化祭、このクラス皆でできると思う。私は皆としたい…だから、さっき呼び掛けたんだ」

はいはい、さっきのだよね

あ「拡声器使ってたってことはまたスピーチ?」

バッチリ盗聴器で聞いてます。ついでにICレコーダーで録音してましたし


「皆でやりたいんだ…誰かに指図されるんじゃなくて、自分の意見できてほしいの」

流石彗だよな…言葉のチョイスは凄い


「Aちゃんは…文化祭、やりたくないの?」


あ「__は?」


突然の質問に思わず険悪な顔で彼女を見てしまった

「麻生さんと須堂くん、千崎くんはやりたくないっていってた。みもりんはきっと来てくれる。
でも、Aちゃんはどうなの…?」





あ「私は自分の意思で事を決めるから」

□階段□→←□階段□



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SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SNOOPY | 作者ホームページ:SNOOPY  
作成日時:2015年2月6日 21時

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