□階段□ ページ39
美森「私、去年南たちとクラス違ったじゃん?実は雑誌載りたかったんだよね」
美森らしいな、と納得する。美森は南と私の間に入り、両腕を組んだ。
美森「ね、やろうよ!」
私は正直パス。後で面倒なことになるし、ここで色々調べられたらまずいし。去年雑誌を飾った南は、皆が御膳立てしてくれたからやっただけで、と言う。遠回しに断られている訳だ。
でも、美森は意見を押す。
美森「人参とかじゃなくてさ高級食材とか使ってもっとゴージャスにしてさ、受けようよー」
南にすがるようにねぇ、やろうよ〜、と誘う。
あ「派手にパァーッと?」
美森「そうそう!A分かってるぅ〜」
押しに弱い、というか呆れた南はしょうがなさそうに承諾した。
やりたいならどうぞ、と半ば投げやりで。
それでも嬉しそうに美森は実行委員の会長の元に走っていく。どれだけやりたいのだろう、いつも以上に笑顔を見せていた。
それを壁に凭れて遠くから伺う。
あ「南やるつもり?」
南「やる訳ないでしょう」
と、愚痴を溢す南
あ「結構楽しそうだけどね」
南「A、やりたいの?」
あ「だって美味しそうだし。美味しいものに目がない主義ですから?」
するとふふ、と微笑む
あ「ま、冗談だけど。…全部消えちゃうから」
最後の言葉に南は不思議な顔をした。
今回のプランも陸が考えている、どうやら演技力が試される大切なものらしい。
ちょっと今から楽しみだな。
--取材当日。皆服装を整えて外の釜戸へと向かった。ぞろぞろと溜まる大群の目の前に広がる残骸。
悲惨、というようにゆっくりと足元を止める。
あ「うわ…っ」
南「どういうことよ、これじゃ撮影どころじゃないじゃない!」
流石、南。迫力あるわ
昨日チェックしたときはなかったんだけど、と怖じける生徒会
波留「これじゃ火ぃつかねぇじゃねぇか!」
夏樹「作り方が悪かったんじゃねぇか」
次々と攻撃を仕掛けていく。
美森「何、何なの、どうすんのよ!」
南「盛り上げといて最低」
夏樹「やめだやめ」
波留がやってられるか、と叫ぶ。
美森「楽しみにしてたのに…」
最終兵器。美森が泣く。
そして最後に仕上げだ。
夏樹「ボイコットだ。2年1組は文化祭ボイコットだ!」
1番の最終兵器。
唖然とする生徒会と会長。
空気を読んだ周りもやってられるか、と吐き捨ててボイコットだ、と散らばっていく。
私たちは釜戸の残骸と生徒会に背を向けて歩き出した。生徒会に見えないと思うと上唇が上がった。
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SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
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