□階段□ ページ11
ありえない、その言葉が頭を埋め尽くす。
理由は至って簡単だ。春菜ツバメ、会長が生徒を講堂に集めるよう、指示したからだ。
ついさっき1本の放送が入った
「生徒会よりお知らせです。これより臨時生徒総会を行います。至急行動に集まってください。繰り返します─」
これにより、生徒が行動に集まった。
何が始まるのか分からないのでザワザワと不信感がある。
そんな中現れた春菜ツバメ。突如キーンと響く講堂、拡声器を片手に私は油森なんか大嫌いだ、と叫んだ。
片耳をヘッドフォンで塞ぐ。
あんな奴退学になっても関係ねぇ!!大体あいつは…、と悪口を並べていく。終いには居なくなっても気づかない、責任を負わせろ、と言い始めた。そして一言投げ掛けた
「私達と油森くんは何が違うのでしょうか?」
そして暗転の中ぼやっと浮かび上がる映像
油森くんが土下座をし夏樹らが罵声を浴びせているものだ。途中から私が来ているところは…何故だろう、タイミングよく映像が消えた。
波留「何だよ、俺らが悪いのか?」
タクト「こんなの事件と関係ねぇし!」
喚き散らし、なぁ皆!、と皆に賛同を求める
押されてちらほらと上がる皆の声。
私は何とも言えない。私の所だけカットされていた映像、論理的な話の進め方、…彗の入れ知恵か、核心的なものはこの直後だった。
「だって…だって全然違う!」
夏樹「あ"?!」
夏樹の荒々しい声、吹き荒れる講堂の空気
「違う、そうじゃない!私達皆が悪いんだ!」
議論を展開し、周りを巻き込み、全員が見て見ぬふりをしている傍観者であることを叩きつける。彗のやり方だ…
「このヘンテコな世界を変えたい、これが私の所信表明です」
ふざけんな、その感情が初めて彼女に湧いてきた。
波留「説教くせぇんだよ!」
陸「…何様?」
波留が雑誌を投げつけ、夏樹が真顔でボールを投げる
引っ込め特サ!、波留が叫んだ途端、講堂内が荒れた。物が飛び交う講堂を横目に私らは立ち上がって外へ出た。
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風でスカートがなびく、それを軽く整えた
美森「まじであり得ない」
無言で舌打ちする陸、ポケットに手を突っ込み大股で歩く波留
タクト「特サまじで引っ込め」
南「誰でも思ってるわよ」
玲奈「ウザい〜」
エミリー「迷惑ね本当に」
文句を並べて歩く皆
ゆっくりと皆との距離が開いていき、私の足が止まる
それに気づき、一斉に振り返る夏樹たち
あ「──興味出てきた」
片手でヘッドフォンを下げ、首にかけた。
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SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
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