私に審神者なんてできるわけがない

44 遅めのバレンタイン 続きの続き ページ44

貴方side


私は部屋を去ろうとした


でも誰かが私の腕を掴んで動けなかった


長谷「すみません、主。俺、意地悪しました」


意地悪…？


長谷「主が燭台切と一緒にいるって聞いてそれで妬いちゃって…それで…意地悪を」


ほんと…バカ…


私は泣きながら長谷部を抱きしめた


貴『バカ…燭台切と一緒にいたのはチョコ作るためだよ…長谷部にあげるのに、絶対に失敗したく…ないから…』


長谷「？！そうだったんですか？！俺、てっきり勘違いを…」


私は長谷部の口を遮るように口吸いをした


貴『…許す、ばーか』


長谷「主…」

私は長谷部に首元を甘噛みされた

痛く、だけど、甘い


長谷「主は俺のもの、そのための証をつけました。主が他の方なのものにならないように…」


ならないよ…そんなの


長谷部の瞳は、どこかぎらついているように見えた






貴『長谷部、そういえば…あのチョコ…ちゃんと食べた？？』

長谷「なんと言っていいのか…とても個性的な味でした…」

貴『まずかったの…？うぅ燭台切〜…！！』

長谷「誤解です主！！」


チョコマカロンのガナッシュの中身には、オレンジピューレが入っていましたとさ

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