悪魔の娘と出来損ない (ページ14)

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１１話　サンジの葬式ページ14

サンジとはあの時以来、一度も会っていない。

私はサンジのことが気になり兵士が居なくなる時を見計らって部屋を出て会いに行くことにした。

(ごめん…サンジ。)

(怒ってるかな…だから会いに来てくれないの？)

廊下を誰にも見つからないように急いで走り泣きながら、考えていた。

(私、なにやってるんだろ……。)

(謝らないと…そして…こんな私でいいのなら……私もサンジと同じ夢が見たい…叶うのなら一緒に私も行きたい…そう、伝えないと…。)

ふと、外が騒がしいのに気がつき様子を伺うため窓どしに見てみると、サンジの葬式が行われた…。

(どうして…どういうことなの…。サンジは…生きてるでしょう？)

「まさかの遭難とは…悲しい！！」

サンジの親の筈のジャッジは思ってもいない言葉を並べている。

「ジェルマを背負って立つ戦士になる筈だった…！！」

「有望な息子を失ってしまった……。」

　(サンジ…本当に……死んでしまったの？)

私は、ただそこで眺めているだけだった…信じたくない真実を突き付けられ、泣き崩れた。

そして…また何が少しずつ歪んでいく……。

(あぁ……そうか……。)

(わたしがあなたと…関わってしまったから……。)

ごめん…サンジ…やっぱり、ワタシとアナタは最初から違ったんだ……

ワタシは…最高傑作で、アナタは…出来損ナイの失敗作。