【2bro】短編集

イベント（赤）I ページ5

『あれ、弟者珍しいね。
今日スーツなんだ。』





「うん。これからイベントがあるからね。」






『あ、今日だっけ？』




「そうだよ。」







そういう弟者は髪にワックスをつけている。



私がお休みなので1週間前に弟者に連絡して遊ぶ予定を立てていた。イベントがあるから午前中しか出来ないと言われていたことを








忘れてた、、、








「A、どう？俺の髪変じゃない？」




『いつも通りだと思うよ。』




「オッケー！ありがとう！」






弟者はまるで小学生の修学旅行みたいにすごくウキウキしている。
持ち物を一つ一つ丁寧に確認をする。




『(弟者も大変だなぁ・・・
でも楽しそうだからいっか！)』




Aも弟者と一緒に家を出るので帰る支度をする。
その間も彼は鼻唄を歌ってる。


歌ってるのはいいんだ。






いいんだけど！




『なんでハントレスの鼻唄なの！
あ、もしかしてこれから弟者キラーのイベントなの？w』




「いや、そりゃギリギリまでDBDしかもラスト戦がハントレスだったからなんか頭に残っちゃってw」




そう言って彼はこちらを向く。


そこでちょっとした違和感に気付く




『あ、弟者、ネクタイ曲がってるよ？
直すから待って。』



「あ、ほんと？
ありがと〜」



Aは彼に近づき根元から曲がったネクタイをシワがないように下に真っ直ぐ伸ばしながらジャケットの中にしまう。



『うん。これでいいかな。』



Aは何気なしに弟者を見上げる。

そこで弟者とバッチリ目が合う。




いつもなら何とも思わないのに今日はスーツということあり、ネクタイを直すために弟者のすぐ前まで来ている。
体格が良く、身長も高いので改めて男の人なんだなと少しドキッとしてしまう。



「なんか、夫婦みたいだね」


『ふざけたこと言わないの///』


顔が赤くなっていることを見られないために後ろをむこうとするが、すぐに手首を掴まれ前を向かされる。






「俺はいいけどなぁ・・・
Aはいや？」




『いや、、、じゃない』






「じゃ、俺と付き合ってよ。
結婚を前提で。」




Aは赤面しながら頷く




「照れてる？
か〜わい笑」



『うるさい///
早く行かないと遅刻するよ！』




「は〜い」



上機嫌な彼と、上機嫌でも表に出さない彼女




今日のイベントは2つ♡

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