私は最強の妹です。【呪術廻戦】

漆＿見た目と幸せと一言と。 ページ8

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「……ふははっ、カッコいいですね。虎杖さん」

「そう？えーっと、」

「天宿A、と申します」

「…ありがとな！A！」



向日葵の様な笑顔を浮かべる彼を見て私まで笑顔になった。そして隣に座る兄のどす黒いオーラはガッツリ無視した。



「楽しい地獄になりそうだ。今日中に荷造りしておいで」

「？どっかいくの？」

「東京」

「恵！」



後ろから歩いてきたのは包帯やらガーゼやらを患部に貼っていた恵だった。
駆け寄るとうっすら笑顔を見せてくれる。



「伏黒！！元気そうじゃん！」



グッと親指を立てて笑顔を見せる虎杖さん。いや……あの…



「包帯(コレ)見てそう思うか？」

「あはは………えーっと、まず虎杖さんには私達の学校に転入していただきます。ちなみに一年生は貴方で3人目ですね…」

「少なっ！！……あれ、Aは？」

「私は3年です」

「……え……(同じくらいだと思った…)」



………私が子供っぽいのは承知の上ですよ。



「…見えないってよく言われます」

「えっ、あの、その」



少し悲しげに呟くと何故か手をばたばたさせながら必死に弁明しようとしている虎杖さん。



「………ふ、焦りすぎですよ。もう慣れっこなのでお気になさらず」



……からかいもあったが悲しさも多少なりともあった。でもそんな気持ちは何処かに消えてしまった様で、また笑いがこぼれる。



「…そ、そう？………でもまぁ、女の子は小さめの方が可愛いよ」

「！」



そ、それは………



「……はーいはいはいこれ以上は事務所NGでーす。Aのこと口説かないでくださーい」

「は！？今のは口説いてないっしょ！？」

「僕が判断したから」

「五条先生の基準どうなってんの！？」



口説いた、口説いてない。の不毛な言い争いをする二人を見てなんだか幸せな気分になってきた。



「恵」

「？どうかしたか」

「楽しいね」

「…………ああ」

捌＿兄と電話と睡眠と。→←陸＿器と煙と火葬場と。

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