私は最強の妹です。【呪術廻戦】

肆＿運命と宣告と我が儘と。 ページ5

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「驚いた。本当に制御できてるよ」

「でもちょっとうるせーんだよな。アイツの声がする」

「それで済んでるのが奇跡だよ」



そしておもむろに少年に近寄った悟はその額に手を当てる。その瞬間、少年がばたりと倒れた。……気絶、か？



「何したんですか」

「気絶させたの」



案外重かったらしくぶちぶち文句を言いながら悟は恵に一つ問いを投げた。



「さてここでクエスチョン。彼をどうするべきかな」




「………仮に器だとしても、呪術規定にのっとれば虎杖は処刑対象です。でも、

…………死なせたくありません」



彼の反応に、私は少し驚いた。普段から口数もあまりないし、我が儘なんて一度も言ったことがない恵の我が儘だ



「私情？」

「私情です。なんとかしてください」

「クックック……Aはどう？」

「恵の珍しい我が儘です……ちょっとは融通効かせてください」

「…可愛い生徒と妹の頼みだ。任せなさい」


こうして、少年……もとい、虎杖さんの運命が決まった。







小話



「……そういえば、何でAはジャージなんだ？」

「悟が寝ている私を叩き起こしたから。寝間着のままなんだ」

「………」

「？恵？(何で顔が赤いんだろうか…)」

「……いいかA。何がなんでも着替えてから外に出ろ。絶対だからな」

「は、はい」

伍＿死刑と選択と少年と。→←参＿少年と宿儺と戦いと。

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