次、いつ会えますか？ (ページ2)

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出会いページ2

「マッチングアプリ始めたぁ？！！？！？！」

『そうなんだあ、えへへ〜』

そう呑気に微笑みながら友人の前でご機嫌にスマホを掲げている彼女は、頼沢A。
その画面にはマッチングアプリのローディング画面が写っていた。

「マッチングアプリってあんた、だいじょぶなの？！」

『だいじょぶだって〜適当に写真撮って、色々書いて〜…』

「っってかあんた無加工の写真載せてんの？！せめて口元隠せバカ！個人情報！」

『ええ、ごめん…？』

しかし友人達からお叱りを受けながらも、特に焦っている様子も見せず、のほほんと好物のオムライスをほおばっている。

「ていうかいつ入れたの？入れた直後に言いなさいよ」

『ん〜、先週くらい？』

「まぁまぁ経ってんじゃん…ま、とりあえず写真は変えておきな。変なやつとマッチングする前に…」

『あ、もうマッチングしたんだ〜4日後に会う予定！』

「はぁぁあぁああぁあぁあ？！！？！？！！！？！？？」

絶叫する友人を不思議そうな目で見ながら食事を続ける彼女。これにはさすがの友人らも頭を抱えている。

「あのねぇ、マジで行かない方がいいよあんた」

『え、なんで！？せっかく会う約束したんだよ、破るなんて失礼じゃん！』

「あぁも〜、っあんたなまじ可愛い顔してんだからさぁ！人気のないとことか変なホテルとか連れてかれたらどーすんのさ？！」

もはや鬼の形相と言った風に詰め寄る友人に、にっこりと彼女は微笑み、

『いざとなったら急所蹴りあげて逃げるよぉ』

となんでもないふうに返す。友人はぴし、と一度固まったあと、

「……あ〜、そーだったね、うん、お前だったらいけるわな」

実は彼女、柔道の黒帯所持者なのである。
加えて握力も強く、リンゴ1個くらいは容易く握りつぶせる。
要するに、そこらの男達よりずぅっと強いのである。

「はぁ…まぁもういいわ。とにかく無事に帰ってきてよね。」

『もちろん！ちゃんと報告するからね！』

彼女の友達はもちろん、彼女さえも、その四日後に彼女の運命の時が来るだなんて、考えてもいなかった。