狂戦士、タマモキャット【NO SIDE】 ページ9
Aの瞼が微かに揺れる。
かと思うと、ゆっくりと開かれた。
「……ぅ」
小さく声が漏れ、かと思うと畳み掛けるように各々がAを呼ぶ
「マスター！」
「ご主人！」
「マスターくん！」
心配そうな顔で、安堵したような顔で。
胸を撫で下ろしたり、ため息を吐く英霊たち。
「……ごめ、ん」
言いたかった言葉。夢の中に囚われ、途轍もない恐怖に駆られていた時に、何度も後悔していた。それでもまだ、頼るまでにはいかないようではあるが、謝罪はしたかった。
それを皮切りに、一斉にお説教が始まる。
ギルガメッシュとアスクレピオス、マーリンらはただひたすらにマスターとしての在り方やら自己管理などを、メドゥーサとエレシュキガルは英霊と人間の体力面の違いを延々と説明していた。
小一時間経った位の所で、アーサーが助け船を出すが、やんわりと叱った。これが１番Aに取っては効いたらしい。
「──さて」
「ん？」
一斉にここに居る筈の無かった存在に目を向ける。
「君は、どこの誰なんだい？」
アーサーがAとその英霊？の間に割り込むような形で立ち塞がる。
「おや？おやおや？？」
心底不可解、と言った顔をした赤髪ともピンク髪とも取れるような髪色をした女性は、不機嫌そうに返事をした。そんな謎の英霊はすぐにでも戦闘を仕掛けそうな勢いだ。
「いきなり現れて、『そこにいるのがご主人か？ご主人だな！よし、ならば夢の中にゴートゥーヘブン！』とか言ってたでしょ、貴女」
「言ったな。確かに。だがな、それがスマートなやり方とオリジナルも言っていた。……気がするぞ」
その場にいる全員が、それぞれの得物を密かに握ろうとしていた。
──ただ１人を除いて。
「……キャット？」
「む？アタシの名を呼んだな！」
Aだった。先程までの不機嫌な顔はどこへ行ったのやら、にこにことしたその英霊はAに近付いた。
「そう！燃え盛る野原にて窮地を救ったのがこのアタシ！タマモキャット！！」
玉藻、という名が出た瞬間に臨戦態勢に入る英霊たち。大分前ではあるが、いつぞやに戦闘をしたものの逃がしてしまった英霊と縁があるのだろうか。そんな中、
「……ふむ」
マーリンは１人、サーヴァント資料を眺めていた。
「話がどことなく通じないのはバーサーカーだということか」
「そうだぞ。本来ならアルターエゴとしての現界が正しいのだが……ま、それは大人の事情というものだな！」
わはは！と笑うキャット。
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夢陽炎(プロフ) - yosiakiさん» あげしておめでとうございます！今年もよろしくお願いします〜！(^-^) すいません、半分ほどノリで入れてしまいました笑笑 これから活躍してくれると思います！（他人事） まだぐだぐだと続きますが、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年1月17日 3時) (
レス) id: 0641bc39eb (このIDを非表示/違反報告)
yosiaki(プロフ) - あけましておめでとうございます。続編ですか！！主人公の英霊にグっちゃんパイセンと理性がぶっ飛んだライダーがｗｗｗ (2021年1月15日 19時) (レス) id: a7a468ee56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢陽炎 | 作成日時：2021年1月3日 2時
