奈落の手下【夢主】 ページ7
最初は私の声だと思ったけど、違った。だから反応が遅れた。
杖は何とか手離さずに済んだけど、不意打ちのダメージが地味に効いてる。しかも受け身はちゃんと取れなかったのも比例して、普通に痛い。というかこんな炎だらけの所でどう受け身を取れと……。
それはともかく、油断した……！誰もサーヴァントがいない時点で気付くべきだった！
いつも知らないうちにすぐ側にいるサーヴァントたち。それがいないということは……。
「あの時倒れたのは、貴女の仕業？」
少しふらつきながら立ち上がる。
女はにっこりと笑いながら答える。
「そうさ！夢の中であんたを襲えば、サーヴァントたちとやらも邪魔できないからね！」
私を襲うという事は、あの奈落とかいう人の手下？それにしても、その思い付きは誰の仕業？色々考えたい所だけど、戦う力を持たない私は逃げないといけない。
体で隠しながら、借りているバビロンから閃光玉と発煙筒を出す。もしもの時に王様がバビロンにストックしておいてくれたもの。
「彼らの所に戻ったところで、無力な自分をまた見るだけだろう？」
その言葉に一瞬体が止まりかける。
分かってる、そんなこと。
思い切り、発煙筒をぶん投げる。筒の両端から煙が勢いよく放出される。
それに注目した隙を狙って、即座に閃光玉を投げる。
煙に乱反射して、痛いほど眩しい光が辺りを照らす。私は目を瞑りながら背中を向け、走り出していた。
王様やマーリンからずっと言われてる。耳タコになるくらい、ずっと言われてきた。
「やつに捕まれば、死ぬと思え」
と。
死ぬのは別にいいと思ってる。思ってた。
だけど、今は……！
彼らと一緒に旅をして、かごめちゃんたちとも出会って。もっと一緒にいたいと体が、心が叫んでいる。
まだやっぱり人の目は怖いけど、何としてでも逃げ切らないといけない！
どれくらい走ったのかな。
変わらず辺りは火の海。
目が覚めないのが少しだけキツイかもしれない。
でもそんなこと言ってられない。ここから出るために、何とかしないと……。
どうやって？
途端に目の前は真っ暗になる。
夢なのに覚めない。どうしたらいいの？
「もう諦めて、アタイと来ればいいんじゃないかな？」
「……っ！」
２回目の襲撃。流石に１回目よりは対応できる。それでも受け止めきれずに吹き飛ばされてしまう。
「ここはアタイの庭だ。逃げ切れると思っているのかい？」
にこにこと、楽しそうに笑う。
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夢陽炎(プロフ) - yosiakiさん» あげしておめでとうございます！今年もよろしくお願いします〜！(^-^) すいません、半分ほどノリで入れてしまいました笑笑 これから活躍してくれると思います！（他人事） まだぐだぐだと続きますが、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年1月17日 3時) (
レス) id: 0641bc39eb (このIDを非表示/違反報告)
yosiaki(プロフ) - あけましておめでとうございます。続編ですか！！主人公の英霊にグっちゃんパイセンと理性がぶっ飛んだライダーがｗｗｗ (2021年1月15日 19時) (レス) id: a7a468ee56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢陽炎 | 作成日時：2021年1月3日 2時
