検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:1,729 hit

違和感【アナ】 ページ5

何故私があの黒髪の彼女を「人間らしき生命体」と呼称したのか、軽く説明をしたいと思います。
 気配は確かに人間そのものなのです。ですが、何故か嫌悪感が無いのです。人間であればどんな人でも一目見た時から嫌なのですが……。彼女は、初めて見た時からその嫌悪感がありません(・・・・・・・・・)。これはありえない事です。嫌いではなく、むしろ好ましい物なのです。
 同族のようでいて、でも根本的には異なる。そんな存在だと考えています。
 おかしな話です。少なからず嫌悪感を抱いてきたのに、一欠片もそれが無い。
 これは人間を憎んだ者であるならきっと気付けるかと思いますが、あいにくここには私とあのアヴェンジャーくらいしかいません。そのアヴェンジャーも彼女には興味を示していません。
 あんなあからさまに人の形をしているにも関わらず、興味無さげにしているのは絶対おかしいです。人間を見れば唸り、威嚇し、攻撃をしようとしていたあのサーヴァント。私たち神霊サーヴァントにも多少なり警戒をしています。それが無いのは、ほぼ確実に「人間ではない」ということ。
「ヘシアンさん、ロボさん」
 まだ彼らに威嚇はされますが、そんな事を気にしていてはマスターを守れません。
「貴方たちはあの黒髪の少女が人間ではないとお気付きですか」
 彼らはじっとこちらを見定めるような目をしています。ピリッと空気が震えているような気がします。……それでも。
「マスターを守るため、協力を要請します」
 彼らの言葉は分かりません。乗り気でないのも確かです。
「お願いします。彼女を見張って欲しいのです。勿論私も動きがあればすぐに対処します」
 う、視線が少し痛いです。……と萎縮してはいけませんね。もう少しだけ、話を聞いてくれるといいのですが。
 とは言ったものの、後なんと言えば……。
「……ん」
 ヘシアンさんがどこかから紙を取り出して、文字を書いています。
『君も、彼女が人間ではないといつ気付いたんだ?』
「最初は無意識に。確証に変わったのはお二人が何も反応していなかったからです」
『……ロボには俺から頼んでみる。君は君のやり方でマスターを守って欲しい』
 良かった。これで私に何かあった時、マスターわ守ることができ……。
『マスターは俺たちが殺す。誰にも殺させない』
 前言撤回です!彼らには任せられません!
『……と言えば多分ロボは納得すると思う』
「はあ……お任せします」
 食えない人ですね……。

それでも前に【夢主】→←迷子になりました【アナ】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:犬夜叉 , fgo
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夢陽炎(プロフ) - yosiakiさん» あげしておめでとうございます!今年もよろしくお願いします〜!(^-^) すいません、半分ほどノリで入れてしまいました笑笑 これから活躍してくれると思います!(他人事) まだぐだぐだと続きますが、よろしくお願いしますm(_ _)m (2021年1月17日 3時) (レス) id: 0641bc39eb (このIDを非表示/違反報告)
yosiaki(プロフ) - あけましておめでとうございます。続編ですか!!主人公の英霊にグっちゃんパイセンと理性がぶっ飛んだライダーがwww (2021年1月15日 19時) (レス) id: a7a468ee56 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢陽炎 | 作成日時:2021年1月3日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。