☆M-2 ページ15
懐かしい
お母さんがよく
“痛いの痛いの飛んでけー”って
言ってくれてたっけ…
お腹がポカポカする…
「…ん？」
布団をめくってお腹の方に目線を向けると
「腹巻き…？」
私、腹巻きなんてしてたっけ…
ぐぅ〜
「こんな時でも、お腹はへるんだよなぁ」
ベッドからでて寝室のドアを開けたら
いい香りがしてきた
誰かいる…！？
リビングへつながるドアを開けると
『あっ、起きた？もうすぐ出来るから、お風呂入っておいでよ。お湯張ってあるから』
キッチンでフライパンを振っているのは潤君だった
「な、なんで…」
『文句ならあとから、たっぷり聞いてあげるから、お風呂入っといで』
潤君が用意してくれた部屋着を持たされて
脱衣場に押し込まれた
『ちゃんと温まって来るんだよー』
それだけ言って、パタパタとキッチンの方へ
足音は消えてった…
言われ通り、ゆっくり温まって出ると
『ちょうど良かった、さぁ食べようか』
テーブルの上にはすでに食事が並んでいた
「…これ、全部作ったの？」
『うん、ちゃんと鉄分取らなきゃと思って』
レバニラ炒め、ほうれん草のおひたし、ひじき、お粥…
他にも生姜がたっぷり入った豚汁とか、冷奴とか…
ホテルの朝食メニューですか？
ってぐらい、ぎっしり並んでいて
しかも、全部身体にいいもの…
「来なくも大丈夫って言ったのに…なんでここまでしてくれるの？」
あぁ…作ってくれてありがとう
の一言が言えないのか…
自分が嫌になる…
『俺がAにしてやれるのって、これくらいだからさ…薬みちゃったし？せっかく一緒にいられるんだから、貧血なったら大変じゃん。ほら、食べるよ』
「…いただきます」
全部、私の為に作ってくれた
私の体調の事を考えて…
『えっ…A？どうした？』
潤君が箸を置いて隣に腰を下ろして
頬をなでてくれて
自分が泣いてた事に気づいた
「潤君…ごめんなさい。ご飯、作ってくれてありがとう…すぐに、ありがとうって言えなくて、ごめんなさい」
『ふふ、そんな事気にしてないよ。不安定になるのも想定内だし…それに、寝起きの俺に比べると、駄々っ子のAは可愛いもんだよ』
ぎゅって抱き締めてくれて
どうしようもない、モヤモヤがすーっと消えた
「そう言えば…あの腹巻きってもしかして…」
『ん？あぁ、俺がいつも持ち歩いてるやつ』
やっぱり…
『どうかした？』
「ううん、腹巻きなんかしてたっけ？って思って…あのね、すごく温かくて気持ち良くて、ほっとしたの」
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二葉（ふたば）(プロフ) - ともちんさん» ともちん様＊読んでいただきありがとうございます！そして登録も、ありがとうございます！しっかり5人分書き上げますので…しばしお待ちを(^-^)これからも、繰り返し読んでもらえるように頑張りますので、よろしくお願いします( ´∀｀) (2019年5月22日 22時) (
レス) id: 293c0a71bf (このIDを非表示/違反報告)
ともちん - 何かほっこり…やつの日に繰り返し読みたいので登録しちゃいました。つぎまだかなあ〜って何回も…早くだーいすきなまつじゅん�泙砲覆蕕覆い�なあって。 (2019年5月22日 21時) (携帯から) (レス) id: 67aadeac84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二葉(ふたば) | 作成日時：2019年5月17日 20時
