42 ページ42
.
クラスTシャツで現れた二人に皆は質問攻めをしている。
皆とはいえ面白がっているジェシーと何処か真剣そうな表情を浮かべる慎太郎の二人だけが質問している訳で。
高地はジェシーの隣で笑いながらその様子を見ていた。
「キスって台本にあったの？」
「無かったけど、きょもが可愛かったからつい」
「二回もやったのヤバいね！ きょもはどう思った？」
「え？ 俺？ すっごい恥ずかしかったよ、セリフ遮られたし、ガチかな？とか思ったもん。」
話題はジェシーと慎太郎、京本だけで盛り上がっていく。
ついさっきまで笑っていた樹は腕時計を確認すると高地の腕を掴み、そっと俺に耳打ちをしてその場を去った。
そっか、次はバンドがあるのか。
「あぇ？ 樹は？」
「高地と一緒にバンド。見に行くんだろ？」
宣戦布告から俺を気に掛けている慎太郎がふと樹が居ないのに気が付いて、周りを見回す。
一時間位前に大変な事が起きていたようだから、皆は警戒していた。
今にも走りそうな京本の腕を掴み、俺は慌てて説明した。
ホントそんなに気になるんだったら早く付き合っちまえよ。
悔しさから溢れた怒りは静かに自分の中で消化する。
気にしていなさそうなジェシーはノリノリで再び体育館の方へ歩いていく。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 468人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
thhy - とっても面白かったです！ (2月6日 18時) (
レス) @page50 id: 69657aab33 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきいも(プロフ) - 紅の三角#苺日和さん» 有難う御座います。スト初連載なので少々不安もありますが、更新頑張ります！ (2019年5月8日 8時) (レス) id: d098632194 (このIDを非表示/違反報告)
紅の三角#苺日和 - きょもじゅり大好きです!!更新頑張ってください(・А・#)(・!・) (2019年5月6日 22時) (レス) id: ccec864579 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むらさきいも | 作成日時：2019年4月29日 5時
