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話し合いの末、樹が黙り込んでしまい、俺らが黙る事になった。
北斗がどう思ってるかは分からないが、中々に厄介な状況になってるんじゃないだろうか。
「……ごめん、聞いてくれてありがと。」
「いいよいいよ。珍しい樹の顔見れたし、3人だけで集まるのも何気に初めてだし。」
「明日泣き跡残して顔パンパンにさせて来んなよ? 俺らが樹の事泣かしたって京本に文句言われんのやだし。」
「慎太郎とかはいいんだ?」
「ふざけて笑かしてくるから気にしない」
相変わらず大我相手に言葉が鋭い北斗を見ていた樹は面白そうに笑った。
気が済むまで腹を抱え、嬉しそうな顔をして「ありがと、元気出たわ!」といつもの調子。
ただ話の進展は無いからやっぱり俺と北斗との秘密に限るだろうな。
二人が帰ったのはかなり遅い時間。
自然な流れで北斗と歩幅を合わせ、「送るよ」と微笑む樹がいた。
一度女になろうと精神は男に変わりない。
こうやってスマートな男で居られている樹でも女にさせてしまうのかと今回ばかりは神様を嫌った。
嗚呼、そうだ。
俺も悩み事あったんだっけ。
けどそれはまた今度にしよう。
「ジェシーが何て言うか分からないもんね。」
一人きりの部屋で呟いて、一人きりの食事の準備を始めた。
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thhy - とっても面白かったです! (2月6日 18時) (レス) @page50 id: 69657aab33 (このIDを非表示/違反報告)
むらさきいも(プロフ) - 紅の三角#苺日和さん» 有難う御座います。スト初連載なので少々不安もありますが、更新頑張ります! (2019年5月8日 8時) (レス) id: d098632194 (このIDを非表示/違反報告)
紅の三角#苺日和 - きょもじゅり大好きです!!更新頑張ってください(・А・#)(・!・) (2019年5月6日 22時) (レス) id: ccec864579 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むらさきいも | 作成日時:2019年4月29日 5時